ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

交響詩篇エウレカセブン #12 アクペリエンス・1

 アネモネの攻撃を受け、レントンは悪夢の中に取り込まれてしまう。夢の中でアネモネに襲われるレントンを助けたのはエウレカ。心象風景の中でも姿を消してしまったダイアンだが、レントンは改めてエウレカと手をつなぎ、現実に戻ってくる。
 コーラリアンの周りで戦う月光号とイズモ艦の描写が挿入されるものの、ほぼ全編にわたり「夢の中」の不可思議な世界が描かれる。現実世界で顔を合わせるより前に出会うレントンエウレカアネモネ
 月光号は左右の主翼下に主砲を装備しているが、どうもあんまり戦闘力は高く見えない。……のに、押し切ったのはケンゴウの腕なのか。そもそも、ゲッコーステイトのメンバーホランド、タルホ、エウレカが元軍属で、モーリス、メーテル、リンクがエウレカの拾った孤児という以外、それぞれの素性はあんまり明かされていない。こういうとき頼られているから、きっとケンゴウも軍属か、それに類する立場だとは思うのだが。はやくそのへんのエピソードも欲しい。

交響詩篇エウレカセブン #11 イントゥー・ザ・ネイチャー

 「コーラリアン」の出現予報を受けて現地に向かう月光号。しかし、同時に塔州連邦軍のイズモ艦も「コーラリアン」の空域に到着。ゲッコーステイトアネモネの攻撃を受けることになる。
 ここ最近、ニルヴァーシュの声が聞こえなくなっていたエウレカだが、今回はさらに状態が悪く、いよいよエウレカだけでは起動すらしない状態に。そして、レントンがコパイシートに乗るとすぐに言うことを聞く。エウレカがなんだか不機嫌になるのもむべなるかな……。
 アネモネが投げかけた「こんにちは、私のそっくりさん。死んでちょうだい!」は、エウレカの顔が見えているわけではないので、ニルヴァーシュとジ・エンドのことですな。初見時はエウレカに直接言ってるものかと思ってた。
 そして締めはアネモネによる「溶けちゃえ!溶けちゃえ!脳みそ溶けちゃえ!」で、本当に溶けちゃうレントン
 なお、「コーラリアン」がなんであるかは、レントンゲッコーステイトのメンバーに聞いて回ったけれども誰も教えてくれない&知らないという……。ホランド、タルホ、エウレカは知っていそうだが、今のエウレカはあんまりレントンに対して優しくないのです。

交響詩篇エウレカセブン #10 ハイアー・ザン・ザ・サン

 待ちわびた大波を目指し、弾道飛行で南半球へ向かう月光号。到着地点は予定から外れて、半年前に地殻変動で放棄されたマナーキ基地。しかし、ここはホランドとタルホの因縁の地でもあった。その動きの間に、塔州軍ではデューイのもと、ドミニクがシウダデス・デル・シエロ定時爆撃を阻止したのがゲッコーステイトニルヴァーシュであることを掴んでいた。また、アネモネが姿を見せる。
 「STORYWRITER」イントロでの弾道飛行準備盛り上げがビシビシ来る。弾道飛行の到着地点がずれたことを、ハップは「タルホの腕がなまったから」と評したが、「虐殺の地」だったシウダデス・デル・シエロに続いてのココなので、タルホが狙ったところですな。ちょうど、タルホにはレントンが焦がした自分の軍服を見たというきっかけもあったわけだし。
 アネモネについての説明は薄いが、その顔はエウレカとそっくり。

交響詩篇エウレカセブン #09 ペーパームーン・シャイン

 "選択の町"シウダデス・デル・シエロでの物語。ティプトリーを下ろしたホランドは、給水の合間にレントンとムーンドギーが波に乗りに行ったと聞き激怒、レントンを殴り飛ばす。なぜ殴られたのかわからないレントンはその場を逃げだし、廃墟を抜け、偶然ティプトリーと再会。この町で何があったかを知る。
 レントンを殴ったホランドと「いきなり2度も殴るなんて」のレントンは、ブライトとアムロのオマージュか。ただ、戦う力を持ちながら戦おうとしなかったアムロを殴ったブライトに対して、ホランドが殴ったのは自分の事情。かつてヴォダラクの信者を虐殺した町のことを「こんなにいい波なのに、なぜ誰もいないのかわからない」と言われてカチンと来たとはいえ。このへん、大人になろうと努力はしているが、なりきれないホランド
 かつてシウダデス・デル・シエロで虐殺を実行したエウレカだが、そこで生き残ったモーリスたちを助けたのもまたエウレカティプトリーたちを見殺しにはできないと定時爆撃の阻止に向かおうとするレントンに従うニルヴァーシュ。以前はエウレカに従っていたはずだが、レントンが来てからはレントンの言うことを聞く……というのは、エヴァのように、ニルヴァーシュにダイアンの魂が眠ってるのもあり得ますか。ダイアンの消息は出てこないし。
 とにかく真っ直ぐのレントンが、エウレカの心すらも変えてしまうし、ホランドすら動かしてゲッコーステイトの正式メンバーにもなる。レントンはとことんまでに「エウレカのため、エウレカを守る」で動いているところが魅力。

交響詩篇エウレカセブン #08 グロリアス・ブリリアンス

 レントンエウレカたちが買い出しに出かけた町で出会ったティプトリーは、ホランドたちが塔州軍から受けた拉致任務の対象でもあった。ティプトリーは反政府組織として活動する「ヴォダラク」のメンバーなのだという。拉致には成功するが、ティプトリーは家に残した食材が腐るだけだからと、ホランドたちに食事を振る舞う。結局、ゲリラとは思えないティプトリーホランドたちは塔州軍に引き渡さず、報酬の金塊だけを手に入れて、ティプトリーの行きたい先だというヴォダラクの聖地シウダデス・デル・シエロへと向かう。
 ティプトリーレントンに「受け入れる運命と抗うべき試練」と語った。では、レントンの「抗うべき試練」とは。
 今回、ゲッコーステイトは塔州軍の依頼を受けてティプトリーを攫ったが、以前、ゲッコーステイトは軍との交戦経験があるはず。お互い「地獄の沙汰も金次第」なのか、巧みに正体を隠しているのか?
 ティプトリーホランドのやり方を「たったひとつの冴えたやりかた」と評したが、これはSF作家ジェイムズ・ティプトリー・Jr.の短編のタイトル。それでティプトリーさんなわけですな。

交響詩篇エウレカセブン #07 アブソリュート・ディフィート

 レントンはハップたちからの「大事な仕事」として、おかもちに入ったラーメンを届ける任務に出かける。実は、ハップたちの仕掛けた「ドッキリ」で、どこかでレントンがギブアップするのではないかと見守っていたのだが、レントンは忠実に任務をこなし、カメラ役のムーンドギーを見つけても自分を心配して付いてきてくれたのかと誤解、最後の最後まで任務をやり遂げる。
 今回は、レントンが来たことをあまり快く思っていなさそうだったムーンドギーとの絡み。再視聴時には、レントンにはもっとひねくれて反発しているイメージがあったが、とても素直な少年だった。気付けば、ハップやストナーのように、レントンを指さして笑う側になっているとは、なんたることか。ホランドの「ダッセェな、俺」が響く。その手元には「金枝篇」。

交響詩篇エウレカセブン #06 チャイルドフッド

 エウレカレントンに取られたかのように感じているモーリス、メーテル、リンクはレントンへの嫌がらせを繰り返す。母親を取られたくないがための行動であることを知ったレントンは、子どもたちのミスで見つかってしまった月光号を救うため軍のレーダー施設にワックス攻撃を仕掛ける。
 前回、タルホに「生えそろっていないガキに、惚れた腫れたは早い」なんて言われていたけれど、自分と姉の関係もあって、子どもたちにイタズラされつつも「そうだよな」って受け入れたレントンの器の大きさたるや……。でも、3人もそんなレントンの優しさはちゃんと理解していて、営巣入りを食らったレントンのところへ行き、最後にはエウレカも。そもそも、営巣入り自体が「俺たちが大人としてレントンに罰を与えなければ」というホランドの方針で、ゲッコーステイトレントンが変えつつあるということですな。
 一方、デューイとドミニクも始動している。

交響詩篇エウレカセブン #05 ビビット・ビット

 前回の仕事で大金が入ったらしいゲッコーステイトはいろいろなものの買い出しへ。恥ずかしポエムをタルホに知られてしまったレントンは、タルホの買い物に付き合うことになる。
 自分のリフじゃなければ酔ってしまうようなレントンがタルホを守るためにLFOに乗ってみたり、ホランドエウレカばっかり構っているようでちゃんとタルホのことも気にかけていたり、エウレカレントンのことをちゃんと見てるところは見てたり……という積み重ねのエピソード。LFOボロボロにされてゲロまみれにされても「これでエウレカにアタックできるってことだろ」と言えるマシューさんの男前っぷり。

交響詩篇エウレカセブン #04 ウォーターメロン

 せっかくゲッコーステイトに加わったのに、リフをしようともしないメンバーの姿に疑問を抱くレントン。いわく、入港するための費用が出せないという。資金稼ぎのために、安いながらも密輸の仕事を請け負うことになり、「最も速く飛べる」というニルヴァーシュも駆り出される。
 ゲッコーステイトの厳しい金銭事情。レントンの扱いがとても粗雑に感じるが……アミタドライブのお世話係兼雑用として、一応、長い目で見て置いてやってるというところ?一応、マシューが子どもたちのことでフォローを入れたり、タルホも気にかけているようだったりするし。
 地殻変動があったので間欠泉からトラパーが吹き出す、というのはなかなか面白い。ホランドたちはラジオの情報をもとに知ったので、軍でも得られる情報だったはずだが、閑職だからそういうの気にしてないのかも。「金のためにリフはしない」という方針はカッコいい。

交響詩篇エウレカセブン #03 モーション・ブルー

 あれよあれよという間にゲッコー号の脱出行、ニルヴァーシュの合流などがあって、ゲッコーステイトに加わったものの何やらみんなの反応は微妙で置いてけぼり気味のレントン。実はこの話の中盤までレントンエウレカはお互いの名前を知らないというボーイ・ミーツ・ガール。でも、船に戻ってみるとエウレカには3人の子どもが……?
 再視聴すると、意外とホランドレントンに優しく見える。なぜ、ホランドレントンに理不尽なまでに厳しいというイメージが刷り込まれているんだろうなあ。不思議だなあ。
 この作品に関しては作品世界が好み。「英雄の息子」、ゲッコーステイトの魅力的な面々、神秘的美少女。寝過ごすような放送時間にやらないで欲しい(初回放送は日曜朝7時)。

交響詩篇エウレカセブン #02 ブルースカイ・フィッシュ

 「アぁぁぁイ、キャぁぁン、フラぁあああああイ」から挿入歌のSTORYWRITERに乗せてレントンスカイフィッシュとともに飛び上がってくる爽快感は鳥肌モノ。これをタメてタメてラストに持ってくるならわかるが、冒頭からやってくるんだから「やられた」ってもんです。ニルヴァーシュに乗り込んだらそう上手くはいかないんだけれど、それもロボットものの基本ですね。
 アミタドライヴの装着でセブンスウェル現象が発生したが、超兵器ではなく自然現象を引き起こすニルヴァーシュって何よ、って話だな。

交響詩篇エウレカセブン #01 ブルーマンデー

 ベルフォレストでのレントンの最低な日常とその日常の破壊者・エウレカと出会うまでのAパート、一気に空軍vsニルヴァーシュの戦闘に巻き込まれてゆき旅立つレントンを描いたBパート。よくガンダムの第1話は他ではまねの出来ない完璧さだと言われるが、流れのすばらしさを感じる。父は世界を救った英雄、謎のメカ、謎の美少女。ああ、燃えるシチュエーション。
 再視聴していて気付いたが、ホランドとダイアンの初デートの前にレントンがぐずったとか何とかのエピソードからこの時点でホランドレントンを知ってるってわけで、冒頭の写真や「あのちびっ子(レントン)、あいつ(ダイアン)に似てきやがった」なんかがあるわけね。そして、冒頭でベルフォレストに向かうホランドが見ている写真でダイアンの顔が消されている。
 まああとからぐだぐだ言わないでも、この第1話はサイコーに面白かった。OPもだし、OP明けにやってくるゲッコーステイトの面々によるリフは、このころのロボットアニメでは相当高いクオリティの空中バトルだったのだ。