ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

BanG Dream! FILM LIVE(2019)

 「Poppin'Party」「Afterglow」「Pastel*Palettes」「ハロー、ハッピーワールド!」「Roselia」の5組が野外ライブを行う。
 近いところでは「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダム」が同様の構成だが、アイドルの動きを中心に見せるうたプリに対して、バンドアニメで演奏中心のBanG Dream!ではやや見せ方が異なり、アンコールまではちょっと単調だなぁという印象が拭えなかった。しかし、アンコール入りからの楽屋裏見せを映像のみ(音声はオフ)で行う演出は非常に良かった。

この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(2019)

 いろいろあって、めぐみんの故郷・紅魔族の村へ行った一同。村には、グロウキメラのシルビア率いる魔王軍がたびたび攻めてきていたが、紅魔族の魔法の前に蹴散らされていて、村で観光名所化の相談がされている始末だった。しかし、封印されていた「魔術師殺し」の封印をなりゆきでカズマが解除し、シルビアが入手したことで、村は危機に陥る。
 実にこのすば。劇場版でもところどころ作画のテキトー感あふれているところもこのすば。でも、このすばならオッケーなわけです。
 ちょうどエピソードも、TVシリーズをこの話だけで構成するとどこかを無理矢理延ばすしかなく、映画1本にぴったりのボリューム。内容のバランスもほどよく、ザ・佳作。

薄暮(2019)

 文化祭での弦楽四重奏に向けて練習を重ねる女子高生・佐智は、遠回りして「薄暮」の風景を見てからバスで帰宅するのがお気に入りとなっていた。ある日、バス停でスケッチブックを持った男子高生・祐介に話しかけられる。彼は東日本大震災の帰宅困難地域からいわきに避難してきたことで「当たり前の景色が失われる」ことを実感し、風景画を描いていた。
 「blossom」「Wake Up, Girls!」に続く山本寛監督の「東北三部作」最終章にして、監督『引退』作。
 とても素直なガールミーツボーイもの。ヤマカンはアニメディア吹奏楽部モノの「アインザッツ」を連載していたこともあって、もともと音楽ものをやりたいというのはあったのかも。「けいおん!」原作開始よりは後だが、「響け!ユーフォニアム」の原作には先駆けている。
 佐智たちはコンクールに出るような上手い子たちじゃないわけなので、演奏シーンは全編動かすわけではないながらもインサート入れたりして、いい感じに見せてたと思う。音楽アニメである「のだめカンタービレ」でもわりと諦めてた部分多数なんだから。……というのは甘いかなぁ。上映館数の多い作品で「え?それテレビアニメでしょう、映画になってないでしょう」みたいなのやらかす例があること考えれば、上映館数も予算規模も小さいこの作品は、求められるだけのものにはなっていると思う。
 桜田ひよりと加藤清史郎は声優業を無難にこなしている。エンドクレジットでクラウドファンディング出資者に志倉千代丸の名前が残っていたのにはちょっとニヤニヤ。原画で湖川友謙が参加していたのにはびっくり。ヤマカンパワーなのか制作の誰かがすげぇパワーなのかはわからないが、どういう?

トイ・ストーリー4(Toy Story 4、2019)

 新たな持ち主ボニーのもとですごすウッディたちの中に、新たにボニーが幼稚園で作った先割れスプーンのおもちゃ・フォーキーが仲間入りした。しかしフォーキー自身は自分を使い捨ての先割れスプーンだと考え、すぐゴミ箱に行こうとする。なんとかウッディが面倒を見ていたが、一家の自動車旅行中にフォーキーが車を飛び降りてしまい、ウッディはフォーキーを連れ戻しに出る。フォーキーと合流したウッディは車を追いかける先で、かつて離ればなれになったボー・ピープと再会する。ボーは持ち主をもたない「迷子のおもちゃ」になっていた。
 「子どもたちが見ていないところではおもちゃたちは自由に動いているのかもしれない」という発想が誰の心にも刺さるトイ・ストーリーシリーズ。特に「トイ・ストーリー3」は、持ち主の成長とおもちゃとの関係が描かれて、あまりにも完璧だった。
 その続編ということでどうするのかと思ったら「持ち主は1人の子どもとは限らないのでは?」という方向へ。アンディにとってウッディは唯一無二の存在だったけれど、ボニーにとっては優先度がそこまで高くない。きっとウッディに待っているのは、やがてガレージセールやアンティークショップに売られるか、また他の子どものところへ譲られるかという、前作までで描かれた姿のはず。そんな悩みも抱くなかで出会うのがボー・ピープ。3に登場しなかった理由がアバンで描かれていて、その後、紆余曲折を経て野良おもちゃをやっているというたくましさ。もう、彼女が登場した時点でウッディの運命は決まっていたのであるよ。1~3でおもちゃたちのリーダーを務めてきたウッディだけに、「まさか」という選択ではあるのだが、「アベンジャーズ/エンドゲーム」でトニー・スタークやスティーブ・ロジャースがついにアベンジャーズとしての役割から解き放たれたように、ウッディも自由になるときが来たのだなぁ、とその旅立ちに拍手を。
 今回はウッディとフォーキー、およびアンティークショップでウッディを狙うギャビー・ギャビーの描写に時間が割かれたため、ウッディの仲間たちはバズを除くと活躍が少ない。それに、見えないところでのパンクはともかく、車の運転への干渉はさすがにボニーのパパが気の毒になった。
 なお、今回はIMAX2D・吹替版で鑑賞。トイ・ストーリーは興行側もかなり吹替版を推してるが、それでもIMAXで吹替版の上映があるケースは少ない。本作の場合、メインヒロインであるところのボー・ピープ役が戸田恵子で安心してみられるというのも吹替版の長所。ギャビー・ギャビー役の新木優子は慣れてない感はあるが、少女人形の声として悪くない演技。ぬいぐるみのダッキー&バニーはチョコレートプラネットの2人。これも悪くない。特にチョコプラ長田はいい感じに声が響いてるので声優業でもいける気がする。そしてフォーキー役は竜星涼、「声優初挑戦」はウソじゃないけど、あなた獣電戦隊キョウリュウジャーのキョウリュウレッド/桐生ダイゴ役としてアフレコ経験あるじゃないっすかー。本編の声だけを聞いて竜星涼だと聞き分けるのはかなり難しい。やっぱり、スーパー戦隊仮面ライダー(の変身する役の)出身者は1年間の現場でのアフレコ経験があるので、他の役者による初挑戦より圧倒的に上手いんだと思う。「フードマイスター・カジキイエロー!」のハイトーン叫びを持つ榊原徹士は声の仕事積極的にやるべきではないか?

フレームアームズ・ガール~きゃっきゃうふふなワンダーランド~(2019)

 「想い出映画鑑賞会」と題して、あおや轟雷たちがTVシリーズの総集編に新作ナレーションを入れていく。新作パートとして、冒頭とラストに轟雷たちFAガールが人間化したかのような学園パートがあるほか、ライブ2曲も新作。「85分でわかるフレームアームズ・ガール」という感じで、必要な部分はすべて盛り込まれているのでは。てっきり、ラストに第2期発表ドドーンとかあるのかと思ってたのでそこだけちょっと肩透かしだが、文句はない。

X-MEN:ダーク・フェニックス(Dark Phoenix、2019)

 アポカリプスとの戦いから10年、事故に遭遇したスペースシャトルの乗員を救うミッションの中でジーンは事故に遭遇、チャールズでも心が読めないほどに力が増幅される。かつて学園に引き取られたジーンは両親が交通事故で亡くなったと聞いていたが、強くなった力によってチャールズが封印していた記憶が甦って実は父親が生きていたことを知り、チャールズに騙されていたと感じ、ダークサイドを増幅させていく。ジーンの力を狙う宇宙からの来訪者・ヴーグも現れ、事態は混沌とする。
 チャールズはミュータントたちのために動いているつもりなのに、自然と前面に立つものだから利己的だと誤解されてしまって溝が深まっていくのつらいところ。チャールズはチャールズで、ジーンのことで嘘をついているという引け目があるので、それが余計に不信に繋がっていく。「本当に仲間を信じているならば、すべて打ち明けられる」とも限らず。
 一度は離れることを決めたレイヴンをハンクが説得したせいで、ジーン説得のために友人であるレイヴンが出ることになり、結果的に事故死につながり、ハンク離反。どこまでも裏目。ただ、この事故によりチャールズを見限ったハンクが「レイヴンを愛したもの同士」としてエリックと手を組むという流れは、ベタベタでとても好き。そう、こういうのでええねん。
 ヴーグたちの身体能力が異常なのでミュータントたちも苦戦することになり、当然、チャールズたちはエリックやハンクたちと合流して戦うことになる。ここもまた最高である。
 ただ、「ミュータントたちが地位を失って困ったことになっているなー」という感覚はあるものの、「ヴーグたちがジーンの力を手に入れるともう地球はおしまいだ」というピンチな感じが意外と足りず、最終決戦は流れでたどり着いた感じが。
 なお、吹替版鑑賞で、ジーン役の能登麻美子をはじめうまい人が揃っている。

関ヶ原(2017)

 司馬遼太郎の小説「関ヶ原」を原作に、豊臣秀吉に見いだされた少年・佐吉(石田三成)が豊臣家の中で重きをなし、やがて太閤亡き後の日本を巡って徳川家康と激突していく姿を描く。
 細かいところでは、平岳大の演じる島左近の迫力だとか、麿赤兒演じる島津惟新入道や滝藤賢一演じる秀吉の味だとか、とことんどっちつかずの上に情にほだされて三成に味方するけど家臣に無視される小早川秀秋とか、尾張言葉・薩摩言葉が何のためらいもなく使われているところだとかはいいなと思う。
 一方で、掛け合いに間がないどころか、もはや被せにいってるセリフはきつい……これ映画館で見てたら、たぶんセリフの半分はわからんと思う。効果的な演出として用いられているならいいが、そうでもない。これ監督による指示らしいが、そのせいでただでさえ説明調のセリフが多い岡田准一、もう舌が回りきらん状態になってて聞くのが辛い。
 その圧縮した分の時間を素晴らしい戦に費やしたのならしょうがないことだが、なぜ謎のくノ一との恋愛パートが差し込まれるのか……。有村架純、いるか?
 なお、興行収入は24億円。同年上位トップ10は「美女と野獣」(124億円)、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(73.4億円)、「怪盗グルーのミニオン大脱走」(73.1億円)、「名探偵コナン から紅の恋歌」(68.9億円)、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」(67.1億円)、「モアナと伝説の海」(51.6億円)、「SING/シング」(51.1億円)、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(46.3億円)、「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」(44.3億円)、「ラ・ラ・ランド」(44.2億円)で、本作は邦画として11位。

プロメア(2019)

 炎を操る突然変異人種・バーニッシュと普通の人間が対立する世界。新人消防士ガロ・ティモスは攻撃的なバーニッシュ集団・マッドバーニッシュの首領リオ・フォーティアを捕らるが、リオとの対話の中で司政官クレイ・フォーサイトがバーニッシュで人体実験を繰り返していることを知る。
 「天元突破グレンラガン」「キルラキル」の今石洋之中島かずきによる劇場アニメ。グレンラガンで劇場版前後編をやっているが、オリジナル作品単発はこれが初。キャスト発表時は松山ケンイチ早乙女太一堺雅人という俳優キャスティングに、やはり集客を狙うとそういうキャスティングなのかと感じたけれど、声を聞いてみると半アテ書きというのも納得のハマり具合。特に、堺雅人だけで作品力を3倍ぐらいに高めている。アニメ自体は今石作品らしいゴリゴリでケレン味キレキレのアクションだし、BGMは澤野弘之がおなじみのボーカル入り曲含めてアゲてくるわけですから、いわば「(一般層への)知名度がない」だけが難点だと思う。

LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019)

 不二子はコドフリーマイニングから5億円を横領した会計士・ランディとその息子ジーンとともに逃亡していたが、とうとうコドフリーの差し向けた刺客・ビンカムに追いつかれてしまう。ランディはジーンを不二子に託して、小屋と共に自爆。ビンカムはなおもランディが金を隠した貸金庫の情報を求めてジーンに迫る。
 「ファミリールパン」ではない方向を目指した、「峰不二子という女」以来のハードボイルド系統であり、「次元大介の墓標」「血煙の石川五ェ門」に続く、ルパン主役ではないスピンオフ。ファミリールパンでの不二子は「ルパンの仕事にちょっかい出して、いいところでお宝を持ち逃げ(するけれどお宝は偽物)」という役回りが多いが、本作ではなかなか見られないレベルの戦いを見せてくれる。「不二子もかっこいい」というシリーズはあれど、ここまでの戦闘力を見せてくれた作品はないのでは。
 昨今はルパンといえどもおっぱい見せるのは難しかったところだが、劇場公開作品ということでチラチラと登場。サービスシーンというわけではなく戦いの中で出るのがまたいい。不二子の色っぽさという点でもここ最近のルパンの中では最上級。
 不二子がルパンを手玉にとって楽しているだけの女ではなく、やっぱり悪党なんだということを再確認させてくれる。ぜひこのシリーズ、あと銭形とルパンもやって欲しい。このノリで銭形vsルパンをやるとルパン捕まってしまうので、なにか別の見せ方は必要だと思うが。

映画 きかんしゃトーマス Go!Go!地球まるごとアドベンチャー(Thomas & Friends: Big World! Big Adventures!、2018)

 相変わらず世界へ出ようとするトーマスは、世界一周レース参加前にソドー島に立ち寄ったレース狂のスポーツカー・エースに乗せられる形でソドー島を飛び出し、世界一周レースに参加しようとする。当然、車のレースに沿って線路があるわけではないので、トーマスはダカール近郊でエースに置いていかれるが、アフリカのゴール・ダルエスサラームを目指して動き始める。しかし、機関車が貨物もひかずに勝手に移動はできないため、渡りに船とばかりの荷物を大量に引かされることになり、人を助けるのが好きだという機関車・ニアの助けを得る。
 今回、トーマスがかなり早々にソドー島の外に出てしまうため、パーシーたちソドー島の仲間たちはほぼ出番なし。そのトーマスの後をトップハム・ハット卿が追いかけていって、八十日間世界一周。ただし追いつかない。今回はトーマスの改心がかなり遅い上にニアの善意を踏みにじりまくるので「テメェ……」と思う場面は少なくない。
 エース役はISSAで、「ターミネーター3」のジョン・コナー以来、16年ぶりの声優仕事?ノリの軽いエースにぴったりだし、決してヘタではなかった。ニア役はWake Up, Girls!青山吉能

スパイダーマン:スパイダーバース (Spider-Man: Into the Spider-Verse、2018)

 マイルス・モラレスはある日、蜘蛛に噛まれて特殊な能力を得る。異次元の扉を開こうとするキングピンの企みを防ごうとするスパイダーマン(ピーター・パーカー)の戦いを目撃したマイルスは、ピーターから装置の動作を止めるためのメモリースティックを託されるが、ピーターはキングピンに倒される。ピーターの後を継ぐべく特訓するマイルスだがうまくいかず、代わりに、キングピンが一時的に装置を動作させたことで異次元から紛れ込んだ別のスパイダーマン(ピーター・B・パーカー)に師事することになる。
 スパイダーマンのお祭り映画とみせかけて、ストーリーは「この世界のスパイダーマンが死んでしまい、その穴を埋めるべく少年が奮闘する」というかなり骨太なもの。いかにも「我々の知るスパイダーマン」だったこの世界のピーター・パーカーに代わって現れたピーター・B・パーカーは最初はマイルスを導いていく気もないだらけた人物だが、その再起の物語としてもアツく、その描かれ方もタイポグラフィや色使いが「アメコミ世界を映画としてみせる」と具現化したようなもので、お見事の一言。
 吹替の質も高い。

キャプテン・マーベル (Captain Marvel、2019)

 宇宙帝国クリーの特殊部隊に所属するヴァースは、姿を自在に変えられる異星人スクラルに捕らえられた人質奪還任務に失敗し、地球に落下。S,H,I,E,L,D捜査官のニック・フューリーの協力を得て捜査を進める中で自らの過去に秘密があり、地球に降下してきたスクラルも自らを追っていることを知る。
 マーベル役を水樹奈々、特殊部隊隊長ロッグ役を森川智之が担当した吹替版を見に行ったので、「ジュード・ロウ森川智之……ワルの匂いがプンプンする……」というよろしくない推測をしてしまうことになった。タロスが化けた人物も関俊彦声になるので、迷うことなく「あっ、化けてるな」とわかる寸法です。
 ヴァースが地球人キャロル・ダンヴァースなのはちょっと下調べすると出てくることなので、なぜその部分を伏せているのかと思ったら、しっかりと謎に絡めてきてよい構造になっていた。それにしてもこの、キャプテン・アメリカとスーパーマンを足して2で割ったような正義の味方っぷり。アベンジャーズへの登場がすでに発表されているが、強すぎるんじゃないですかね。
 ちなみに、エンドロール後のアベンジャーズパートで、ナターシャ(ブラック・ウィドウ)の声優がひょっとして変更になった?と思ったら相変わらず米倉涼子で、合うときは合うものだなーと思った。最初のアベンジャーズはアレで腰砕けたものですが。

映画 プリキュアミラクルユニバース(2019)

 宇宙で唯一「ミラクルライト」を作れる「惑星ミラクル」に伝説の宇宙大魔王の悪の手が迫る。ライト職人・ピトンの力で呼び寄せられたキュアスターたちは、惑星ミラクルを救うための戦いに立ち上がる。
 本作、春映画としては過去最高のスタートを切ったとのこと。それまでの過去最高が前作・映画プリキュアスーパースターズなので、基本的には年を重ねるごとにパワーアップしているというところか。
 しかし、2018年秋の「映画HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」が実質オールスターもので、内容もアクションも過去プリキュアの見せ方もオールスターズシリーズ始まって以来ベストの出来だったため、本作では相当なパワーダウンを感じてしまった。「感じた」というか、実際、相当パワーダウンしている。もちろん、オールスターズメモリーズで初・全プリキュアの声入れをしたので、その反動で本作の過去プリキュアは近作3作除くとなぎさ、ほのか、はるか@ゴープリ、みらい@まほプリまで減ってしまったという、これはしょうがないと思う。
 でも、一度他のプリキュアの時空につながって、プリキュアたちが助けに来るという姿が完全に使い回しの走りモーションだけ(出口が閉じるからといって特別なアクションはしない)だったり、その後、ミラクルライトでキュアスターたちを応援するプリキュアたちが完全に工事現場の端に置かれている赤色誘導灯を振るパネルのおじさん状態なのとか、かなりいただけない……。完全にプリキュアとしての個性が死んでる。キュアマリンだったら「がんばるっしゅ!」的なアクションしててもいいじゃないか。肝心の、メインの3プリキュア(スター☆トゥインクルプリキュアHUGっと!プリキュアキラキラ☆プリキュアアラモード)にしても使い切れてない感ある。特にキラキラ☆プリキュアアラモード。いちかがはな、ひかるとの絡みがあるのはわかるが、あきら&ゆかりさんを優遇しておいて、あおいを冷遇するという差の付け方はちょっとどうなのか。そのゆかりさんも、出番は多めだが、全体的な粗い作画の影響で「色は確かにゆかりさんだが、あんたほんとにゆかりさんかい?」みたいな顔だし、そもそもキャラクター自体、ゆかりさんってそんなにあきらと常にベタベタしてたわけじゃないと思うんだけれど……と思ったり。
 一番キツいのば、バックグラウンドの掘り下げが浅く感情移入対象になりきれてないゲストキャラを中心に話が組み立てられていて、ヤンゴが出てきたからといって「あら、そう」ぐらいにしか思えないところ。敵キャラがほかに設定されていないんだから、意外性も何もなく……。
 「お祭り映画」感を秋映画に取られてしまっては、やることなくてもしょうがないよな。いっときの、キュアマリン無双のオールスターズがよいのかと言われると……あれはあれで楽しかったのでいいんですけど、初代を出さなければならない縛りがキツい。たまにはSplashStarが目立つ回があってもよくないですか。

コードギアス 復活のルルーシュ (2019)

 「ゼロレクイエム」から1年後。極めて高い戦闘能力を持ちブリタニア帝国の侵攻すらも防いだ戦士の国・ジルクスタン王国が牙をむき、ナナリーとスザクを捕らえた。「ルルーシュの肉体を持った虚ろな器」と化したルルーシュを元に戻すべく教団の遺跡を巡っていたC.C.はちょうどジルクスタン王国滞在中に、ナナリーらの救出のため潜入してきたカレンらと遭遇。一行はルルーシュを戻せる可能性がある「Cの世界」とつながる扉のある遺跡へ向かう。
 このためにわざわざテレビシリーズの展開を変更した総集編を作ってきたわけで、そりゃルルーシュが復活するのは既定路線だが、「肉体が生きてました」つって出てくるのがまさか開始10分とは思わんよ!はえーなオイ!……つって、みんな「どんな形かはわからないが、どうせルルーシュ出るんでしょ」と思ってるわけだから、伏せ続ける意味はなかったけれども。
 それにしても、やはりロボットバトルでは1つも2つも頭の抜けた作品で、本当に痛快爽快なバトルをあらゆるところで見せてくれる。娯楽としてのロボットアニメとして最高峰にあるのは間違いない。
 そこに加えて、細かな芝居もいちいちやるべきことをきっちり描いていて、画面上に見るべきところが多い。決戦前夜の宴席は、玉城とギルフォードのコンビもいい味だが、みんなが話をしている中、飲み物を持って後ろを横切っていったコーネリアが、実はスザクのところへ向かっていたり、そのスザクとコーネリアが話すシーンの奥の方でピントが合ってないからボケてはいるがルルーシュが襟元を引っ張る仕草を見せてスザクを屋上へ呼んでいたり……本編から持ってくるべきものは持ってきていて「それよ!」って納得感がすごい。
 そして、ルルーシュランペルージ(Lelouch Lamperouge)の物語は幕を閉じる。最初からこういう使い方になる可能性も踏まえてランペルージにしてたんやなー。

ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ(2019)

 桐生戦兎はエボルトの野望を打ち砕き「新世界」を生み出した。生計を立てるために戦兎の開発したアイテムをフリーマーケットで売っていた万丈龍我は、記憶を失い仮面ライダーのことだけ覚えている女性・馬渕由衣と出会う。時を同じくして、白いパンドラパネルから新たなブラッド族・キルバスが出現。パンドラボックス復活のため万丈を狙うが、その窮地をエボルトが救う。万丈は、キルバスから地球を守るためエボルトとバディを組むことになる。
 外伝的でありつつ、実質、本編の延長戦。戦兎と万丈が新世界2人ぼっちで、「仮面ライダービルド」は戦兎が自分たちの戦いを記録したものだった……というあの締め方も切なさがあっていいのだけれど、まさか、ここで救いの手が差し伸べられるとは思っていなかった。これ見てるのと見てないとで、「仮面ライダービルド」という作品に対する評価も、エボルトというキャラクターへの評価も変わってしまう、重要な作品じゃあないですか。
 とはいえ、戦兎(ビルド)が出てくるとどうしてもクローズはサブになってしまうので、今回はキルバスにベルトを奪われたことで戦兎は早々に無力化され、クローズが主戦力。いい。内海は変身経験があるが人体実験を受けたわけじゃないので相変わらずの鉄工所勤務。いい。
 最後にシリーズをハッピーに締めてくれるVシネマだった。