"選択の町"シウダデス・デル・シエロでの物語。ティプトリーを下ろしたホランドは、給水の合間にレントンとムーンドギーが波に乗りに行ったと聞き激怒、レントンを殴り飛ばす。なぜ殴られたのかわからないレントンはその場を逃げだし、廃墟を抜け、偶然ティプトリーと再会。この町で何があったかを知る。
レントンを殴ったホランドと「いきなり2度も殴るなんて」のレントンは、ブライトとアムロのオマージュか。ただ、戦う力を持ちながら戦おうとしなかったアムロを殴ったブライトに対して、ホランドが殴ったのは自分の事情。かつてヴォダラクの信者を虐殺した町のことを「こんなにいい波なのに、なぜ誰もいないのかわからない」と言われてカチンと来たとはいえ。このへん、大人になろうと努力はしているが、なりきれないホランド。
かつてシウダデス・デル・シエロで虐殺を実行したエウレカだが、そこで生き残ったモーリスたちを助けたのもまたエウレカ。ティプトリーたちを見殺しにはできないと定時爆撃の阻止に向かおうとするレントンに従うニルヴァーシュ。以前はエウレカに従っていたはずだが、レントンが来てからはレントンの言うことを聞く……というのは、エヴァのように、ニルヴァーシュにダイアンの魂が眠ってるのもあり得ますか。ダイアンの消息は出てこないし。
とにかく真っ直ぐのレントンが、エウレカの心すらも変えてしまうし、ホランドすら動かしてゲッコーステイトの正式メンバーにもなる。レントンはとことんまでに「エウレカのため、エウレカを守る」で動いているところが魅力。