ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

コードギアス 復活のルルーシュ (2019)

 「ゼロレクイエム」から1年後。極めて高い戦闘能力を持ちブリタニア帝国の侵攻すらも防いだ戦士の国・ジルクスタン王国が牙をむき、ナナリーとスザクを捕らえた。「ルルーシュの肉体を持った虚ろな器」と化したルルーシュを元に戻すべく教団の遺跡を巡っていたC.C.はちょうどジルクスタン王国滞在中に、ナナリーらの救出のため潜入してきたカレンらと遭遇。一行はルルーシュを戻せる可能性がある「Cの世界」とつながる扉のある遺跡へ向かう。
 このためにわざわざテレビシリーズの展開を変更した総集編を作ってきたわけで、そりゃルルーシュが復活するのは既定路線だが、「肉体が生きてました」つって出てくるのがまさか開始10分とは思わんよ!はえーなオイ!……つって、みんな「どんな形かはわからないが、どうせルルーシュ出るんでしょ」と思ってるわけだから、伏せ続ける意味はなかったけれども。
 それにしても、やはりロボットバトルでは1つも2つも頭の抜けた作品で、本当に痛快爽快なバトルをあらゆるところで見せてくれる。娯楽としてのロボットアニメとして最高峰にあるのは間違いない。
 そこに加えて、細かな芝居もいちいちやるべきことをきっちり描いていて、画面上に見るべきところが多い。決戦前夜の宴席は、玉城とギルフォードのコンビもいい味だが、みんなが話をしている中、飲み物を持って後ろを横切っていったコーネリアが、実はスザクのところへ向かっていたり、そのスザクとコーネリアが話すシーンの奥の方でピントが合ってないからボケてはいるがルルーシュが襟元を引っ張る仕草を見せてスザクを屋上へ呼んでいたり……本編から持ってくるべきものは持ってきていて「それよ!」って納得感がすごい。
 そして、ルルーシュランペルージ(Lelouch Lamperouge)の物語は幕を閉じる。最初からこういう使い方になる可能性も踏まえてランペルージにしてたんやなー。