ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

コードギアス 奪還のロゼ 第一幕

 「コードギアス 復活のルルーシュ」の5年後(「反逆のルルーシュ」の7年後)を描くシリーズ新作。複数章構成での公開なのは知っていたが、一幕3話構成なのは知らなかったので、オープニング映像に「ん?」と思い、第1話エンディングで「あー、そういう」と納得。
 本作の舞台は北海道相当の領土でブリタニア共和国から独立したという「ネオ・ブリタニア帝国」。またもイレブン迫害が行われる情勢の中で、ロゼとアッシュ、名無しの傭兵兄弟がイレブン側レジスタンスと協力して打倒ネオ・ブリタニアに動く姿を描いている。
 コードギアスといえばケレン味あふれる演出が特徴的で、「そうはならんやろ」「なっとるやろがい」の精神が最も大事な作品。本作も第1話ラストでロゼが正体を明かしたところや、第3話の喫茶店の下りは「そうはならんやろ」からの「なっとるやろがい!!!!」でしたなあ。無論、いい意味で。ロゼのギアスはルルーシュと同じく絶対遵守のギアス。ただし、目を見て発動ではなく声で発動するもので、かつ、皇サクヤ状態のみ発動のもよう。これ、「血染めのユフィ」再来あるかな……。
 キャラも非常によく立ってる。ネオスザクであるところのアッシュは、早々にロゼとは実の兄弟ではなくギアスによって結ばれた仲であることが示される。ロゼがアッシュを従えているのは「皇重護は俺が殺した」というアッシュを最後の最後に殺すためのようだが、もうこれアッシュのキャラクター見ていると「皇重護は俺が殺した(ようなものだ)」なのがうっすら見えていて、そうストレートにはいかないんだろうなとは思うけれども、それでもどう転がるのか期待できるのがいいところですねえ。
 ネオブリタニア側は着実に、あんまり能力が高くないやつから順当に消されていってる感じ。いいですねえ、いまのところロゼ&アッシュが背伸びして倒した感じがないし、レジスタンスもできる範囲の動きしかしていない。そう、七煌星団はまんま黒の騎士団だが、ネオ扇である物部さんは落ち着いてて実務能力高いし、ネオ玉城の小田はわりと聞き分けよくて、黒の騎士団より有能感ある。ネオカレンたるハルカだけ、今のところ能力がそれほど明かされていないので今後に期待。
 基本的にはネタバレを知らずに見た方が圧倒的に面白いと思うけれど、4週間ずつ上映で、のちDisney+独占配信ってのが非常に条件的に厳しい。本作はどう見てもテレビアニメで1週間1話ずつ見ていって、放送直後から次回までの間に悶絶したり考察したりするのが楽しいタイプの作品。もったいない。