ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

映画 きかんしゃトーマス Go!Go!地球まるごとアドベンチャー(Thomas & Friends: Big World! Big Adventures!、2018)

 相変わらず世界へ出ようとするトーマスは、世界一周レース参加前にソドー島に立ち寄ったレース狂のスポーツカー・エースに乗せられる形でソドー島を飛び出し、世界一周レースに参加しようとする。当然、車のレースに沿って線路があるわけではないので、トーマスはダカール近郊でエースに置いていかれるが、アフリカのゴール・ダルエスサラームを目指して動き始める。しかし、機関車が貨物もひかずに勝手に移動はできないため、渡りに船とばかりの荷物を大量に引かされることになり、人を助けるのが好きだという機関車・ニアの助けを得る。
 今回、トーマスがかなり早々にソドー島の外に出てしまうため、パーシーたちソドー島の仲間たちはほぼ出番なし。そのトーマスの後をトップハム・ハット卿が追いかけていって、八十日間世界一周。ただし追いつかない。今回はトーマスの改心がかなり遅い上にニアの善意を踏みにじりまくるので「テメェ……」と思う場面は少なくない。
 エース役はISSAで、「ターミネーター3」のジョン・コナー以来、16年ぶりの声優仕事?ノリの軽いエースにぴったりだし、決してヘタではなかった。ニア役はWake Up, Girls!青山吉能

スパイダーマン:スパイダーバース (Spider-Man: Into the Spider-Verse、2018)

 マイルス・モラレスはある日、蜘蛛に噛まれて特殊な能力を得る。異次元の扉を開こうとするキングピンの企みを防ごうとするスパイダーマン(ピーター・パーカー)の戦いを目撃したマイルスは、ピーターから装置の動作を止めるためのメモリースティックを託されるが、ピーターはキングピンに倒される。ピーターの後を継ぐべく特訓するマイルスだがうまくいかず、代わりに、キングピンが一時的に装置を動作させたことで異次元から紛れ込んだ別のスパイダーマン(ピーター・B・パーカー)に師事することになる。
 スパイダーマンのお祭り映画とみせかけて、ストーリーは「この世界のスパイダーマンが死んでしまい、その穴を埋めるべく少年が奮闘する」というかなり骨太なもの。いかにも「我々の知るスパイダーマン」だったこの世界のピーター・パーカーに代わって現れたピーター・B・パーカーは最初はマイルスを導いていく気もないだらけた人物だが、その再起の物語としてもアツく、その描かれ方もタイポグラフィや色使いが「アメコミ世界を映画としてみせる」と具現化したようなもので、お見事の一言。
 吹替の質も高い。

キャプテン・マーベル (Captain Marvel、2019)

 宇宙帝国クリーの特殊部隊に所属するヴァースは、姿を自在に変えられる異星人スクラルに捕らえられた人質奪還任務に失敗し、地球に落下。S,H,I,E,L,D捜査官のニック・フューリーの協力を得て捜査を進める中で自らの過去に秘密があり、地球に降下してきたスクラルも自らを追っていることを知る。
 マーベル役を水樹奈々、特殊部隊隊長ロッグ役を森川智之が担当した吹替版を見に行ったので、「ジュード・ロウ森川智之……ワルの匂いがプンプンする……」というよろしくない推測をしてしまうことになった。タロスが化けた人物も関俊彦声になるので、迷うことなく「あっ、化けてるな」とわかる寸法です。
 ヴァースが地球人キャロル・ダンヴァースなのはちょっと下調べすると出てくることなので、なぜその部分を伏せているのかと思ったら、しっかりと謎に絡めてきてよい構造になっていた。それにしてもこの、キャプテン・アメリカとスーパーマンを足して2で割ったような正義の味方っぷり。アベンジャーズへの登場がすでに発表されているが、強すぎるんじゃないですかね。
 ちなみに、エンドロール後のアベンジャーズパートで、ナターシャ(ブラック・ウィドウ)の声優がひょっとして変更になった?と思ったら相変わらず米倉涼子で、合うときは合うものだなーと思った。最初のアベンジャーズはアレで腰砕けたものですが。

映画 プリキュアミラクルユニバース(2019)

 宇宙で唯一「ミラクルライト」を作れる「惑星ミラクル」に伝説の宇宙大魔王の悪の手が迫る。ライト職人・ピトンの力で呼び寄せられたキュアスターたちは、惑星ミラクルを救うための戦いに立ち上がる。
 本作、春映画としては過去最高のスタートを切ったとのこと。それまでの過去最高が前作・映画プリキュアスーパースターズなので、基本的には年を重ねるごとにパワーアップしているというところか。
 しかし、2018年秋の「映画HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」が実質オールスターもので、内容もアクションも過去プリキュアの見せ方もオールスターズシリーズ始まって以来ベストの出来だったため、本作では相当なパワーダウンを感じてしまった。「感じた」というか、実際、相当パワーダウンしている。もちろん、オールスターズメモリーズで初・全プリキュアの声入れをしたので、その反動で本作の過去プリキュアは近作3作除くとなぎさ、ほのか、はるか@ゴープリ、みらい@まほプリまで減ってしまったという、これはしょうがないと思う。
 でも、一度他のプリキュアの時空につながって、プリキュアたちが助けに来るという姿が完全に使い回しの走りモーションだけ(出口が閉じるからといって特別なアクションはしない)だったり、その後、ミラクルライトでキュアスターたちを応援するプリキュアたちが完全に工事現場の端に置かれている赤色誘導灯を振るパネルのおじさん状態なのとか、かなりいただけない……。完全にプリキュアとしての個性が死んでる。キュアマリンだったら「がんばるっしゅ!」的なアクションしててもいいじゃないか。肝心の、メインの3プリキュア(スター☆トゥインクルプリキュアHUGっと!プリキュアキラキラ☆プリキュアアラモード)にしても使い切れてない感ある。特にキラキラ☆プリキュアアラモード。いちかがはな、ひかるとの絡みがあるのはわかるが、あきら&ゆかりさんを優遇しておいて、あおいを冷遇するという差の付け方はちょっとどうなのか。そのゆかりさんも、出番は多めだが、全体的な粗い作画の影響で「色は確かにゆかりさんだが、あんたほんとにゆかりさんかい?」みたいな顔だし、そもそもキャラクター自体、ゆかりさんってそんなにあきらと常にベタベタしてたわけじゃないと思うんだけれど……と思ったり。
 一番キツいのば、バックグラウンドの掘り下げが浅く感情移入対象になりきれてないゲストキャラを中心に話が組み立てられていて、ヤンゴが出てきたからといって「あら、そう」ぐらいにしか思えないところ。敵キャラがほかに設定されていないんだから、意外性も何もなく……。
 「お祭り映画」感を秋映画に取られてしまっては、やることなくてもしょうがないよな。いっときの、キュアマリン無双のオールスターズがよいのかと言われると……あれはあれで楽しかったのでいいんですけど、初代を出さなければならない縛りがキツい。たまにはSplashStarが目立つ回があってもよくないですか。

コードギアス 復活のルルーシュ (2019)

 「ゼロレクイエム」から1年後。極めて高い戦闘能力を持ちブリタニア帝国の侵攻すらも防いだ戦士の国・ジルクスタン王国が牙をむき、ナナリーとスザクを捕らえた。「ルルーシュの肉体を持った虚ろな器」と化したルルーシュを元に戻すべく教団の遺跡を巡っていたC.C.はちょうどジルクスタン王国滞在中に、ナナリーらの救出のため潜入してきたカレンらと遭遇。一行はルルーシュを戻せる可能性がある「Cの世界」とつながる扉のある遺跡へ向かう。
 このためにわざわざテレビシリーズの展開を変更した総集編を作ってきたわけで、そりゃルルーシュが復活するのは既定路線だが、「肉体が生きてました」つって出てくるのがまさか開始10分とは思わんよ!はえーなオイ!……つって、みんな「どんな形かはわからないが、どうせルルーシュ出るんでしょ」と思ってるわけだから、伏せ続ける意味はなかったけれども。
 それにしても、やはりロボットバトルでは1つも2つも頭の抜けた作品で、本当に痛快爽快なバトルをあらゆるところで見せてくれる。娯楽としてのロボットアニメとして最高峰にあるのは間違いない。
 そこに加えて、細かな芝居もいちいちやるべきことをきっちり描いていて、画面上に見るべきところが多い。決戦前夜の宴席は、玉城とギルフォードのコンビもいい味だが、みんなが話をしている中、飲み物を持って後ろを横切っていったコーネリアが、実はスザクのところへ向かっていたり、そのスザクとコーネリアが話すシーンの奥の方でピントが合ってないからボケてはいるがルルーシュが襟元を引っ張る仕草を見せてスザクを屋上へ呼んでいたり……本編から持ってくるべきものは持ってきていて「それよ!」って納得感がすごい。
 そして、ルルーシュランペルージ(Lelouch Lamperouge)の物語は幕を閉じる。最初からこういう使い方になる可能性も踏まえてランペルージにしてたんやなー。

ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ(2019)

 桐生戦兎はエボルトの野望を打ち砕き「新世界」を生み出した。生計を立てるために戦兎の開発したアイテムをフリーマーケットで売っていた万丈龍我は、記憶を失い仮面ライダーのことだけ覚えている女性・馬渕由衣と出会う。時を同じくして、白いパンドラパネルから新たなブラッド族・キルバスが出現。パンドラボックス復活のため万丈を狙うが、その窮地をエボルトが救う。万丈は、キルバスから地球を守るためエボルトとバディを組むことになる。
 外伝的でありつつ、実質、本編の延長戦。戦兎と万丈が新世界2人ぼっちで、「仮面ライダービルド」は戦兎が自分たちの戦いを記録したものだった……というあの締め方も切なさがあっていいのだけれど、まさか、ここで救いの手が差し伸べられるとは思っていなかった。これ見てるのと見てないとで、「仮面ライダービルド」という作品に対する評価も、エボルトというキャラクターへの評価も変わってしまう、重要な作品じゃあないですか。
 とはいえ、戦兎(ビルド)が出てくるとどうしてもクローズはサブになってしまうので、今回はキルバスにベルトを奪われたことで戦兎は早々に無力化され、クローズが主戦力。いい。内海は変身経験があるが人体実験を受けたわけじゃないので相変わらずの鉄工所勤務。いい。
 最後にシリーズをハッピーに締めてくれるVシネマだった。

ぱすてるメモリーズ #03 薔薇色の乙女、なの

 美智の思い出の作品「薔薇色の乙女」がウイルスにやられ、結衣奈や薫子たちの記憶からも消えてしまった。ドールたちがジャージを着るようになってしまった作品世界で、美智たちは摩耶と戦う。
 今度はローゼンメイデン。「ポスト・AKIBA'S TRIP」なんて言われ方もしているけれど、要するに、毎回なんかの作品をイジっていく(&狂った作品世界を元に戻していく)という世直しならぬ作品直しモノということか。把握。
 今回の当番は、ドール好きの美智、お嬢様の薫子、「ザ・りえしょん」の結衣奈。結衣奈はキャラクター名の変換が面倒な上に猫系キャラで完全ににゃーたん。あっ、これが「えとたま」第2期というならわからんでもない、12人いるし。

上野さんは不器用 #03 キルトハイド/ガラクたん

 水泳部の盗撮・窃視を防止するため開発したキルトハイドを試すため田中の前で水着を脱ぐ北長に大いに困らされる上野さん&ペットボトルで田中との間接キスを目指すもいつもの優柔不断さと田中の常識力に負ける上野さん。
 #02で不満に感じた部分が一切ない最高の2本、特に後半。「田中があくまで常識の範囲内で対応しているだけなのに上野さんが墓穴を掘っていく」姿こそがいじらしいのであって、田中が上野さんを上回る常識外れな部分を見せたり、上野さんがどうしても一線を越えられないところがイイと感じているのだな。部室で水泳部の先輩がスクール水着を脱ごうとしているのに動じないのは中学2年生男子として常識的なのだろうか、という点はあるが、これにより田中も北長さんも動じていないのに上野さんが1人で右往左往することになり、可愛らしさが際立つのである。腕組んでしたり顔で立ってるだけでかわいいけどな!

ぱすてるメモリーズ #02 ご注文は?と言われても……

 ウイルスに冒された「うさぎさんカフェへようこそ!!」を守るため作品世界に飛び込んだ泉水、亜矢香、イリーナは、「うさぎ」ではなく「うなぎ」にして作品世界を壊そうとするブラックエリート・摩耶と戦いを繰り広げる。
 #01の時点で「うさぎさんカフェへようこそ!!」が「ご注文はうさぎですか?」モチーフなのはわかっていたが、まさか作品世界に飛び込んで、ティッピーならぬちょっぴーがいる喫茶店に行くことになるとは思っていなかった。さすがに元ネタキャストは出てこないが、ココアもどき・チノもどき・リゼもどきがそれぞれ福圓美里福圓美里喜多村英梨で、ちょっぴーが金田朋子で、むしろベテラン化してて重厚感あり、こっちのほうが豪華に思えてくる。
 公式サイトの絵と見比べると「君、誰?」状態なのは続くが、スタイルもどんどん巨乳化していたりで、そもそも「ぱすてるメモリーズ」自体がウイルスに冒されているというメタネタなのかもしれない。

上野さんは不器用 #02 ダッシュたん/一七六防護服

 強力脱臭装置「ダッシュたん」で田中のパンツをゲットしようとしたら等価交換でタイツを差し出すことになる上野さん&衝撃を吸収する防護服を装着している場所をあてさせようとしたら装着していない尻を思いっきり叩かれた上に防護服じゃないただのパンツを差し出すハメになる上野さん。
 #01が「田中の鈍感さに上野さんが一方的に追い詰められていく」という愉快さだったのに対して、今回の2エピソードはいずれも田中の無自覚な悪意に上野さんが追い詰められていて、可哀想さが上回った。……まぁ、痴女に迫られているのだと思えば、田中が上野さんを鬱陶しがるのも理解できるところで、上野さんのパンツをもらってもそのまま返却するわなーと。

ぱすてるメモリーズ #01 うさぎ小屋本舗へようこそ、です

 もはやオタクの整地ではなくオフィス街と化し、アニメやマンガが容易には手に入らなくなったたアキハバラ。しかも、作品の思い出は、ウイルスによって作品世界を破壊されることで消えていく。メイド喫茶「うさぎ小屋本舗」の泉水たちは、あるお客さんが思い出の作品として挙げた「うさぎさんカフェへようこそ!!」を守るため、単行本を探す。
 キャラクターの顔がキービジュアルと違うんだけれど、視聴者に対してパネマジ食らわせる意味とは……。3人×3編成の9人がほぼ間髪を入れずに登場してきて、「えっえっ」と思ってる間にこれといった名乗りはないし名前表示もないので、ピンク髪がメインであろうこと以外はよくわからんままだった。キービジュアルの冒険者風のヤツは第2話以降に持ち越しか。終了前にはさらに1編成増えて、合計12人。多いよ!とりあえず、罵ってくれるイリーナさん、羽川さんモドキちゃん、微妙な関西弁のみなみさんは覚えた。
 ソシャゲ原作で、プレイヤーはこのメイド喫茶の店長なのだが、そのキャラはアニメでは不在となり「量産型女の子牧場」完成。キャスト見ると「ジュニア」クラスみたいな人は1人もおらず、5年目以降の売り出し中&すでに売れてる若手・中堅中心編成となっているので、BDにイベチケ封入するヤツかな。

上野さんは不器用 #01 ロッカくん/クマタンダー2号

 何が何でもおしっこ(濾過済)を飲ませようとしているエピソードから来るとか、天才かよ。2本目はキービジュアルでも使われている、ダークマターでスカート内を満たしのぞき見を防止するアレ。発明品に絶大な信頼を寄せているので上野さんはノーパン。
 単なるアブノーマルJKなんじゃないのか、キミ。

劇場版総集編 メイドインアビス 【前編】旅立ちの夜明け

 人類最後の秘境である縦穴「アビス」の深層で待つというメッセージを送ってきた母・ライザのもとへ向かうべく、探窟家見習いのリコは、アビス深層からやってきたらしいロボットの少年・レグとともに「アビス」へ挑む。
 テレビアニメ全13話を劇場版2作品に再構成した総集編で、前編は第1話~第8話相当。旅立ちと監視基地(シーカーキャンプ)への到達、オーゼンやマルルクとの出会い、そして生存訓練完了まで。ほどよく編集されていて、無難に面白くまとまっている。無難なので特記することがこれといってない……。このレグを「賭ケグルイ」の生志摩妄と同じ伊瀬茉莉也が演じていると思うと、役者ってすげぇなって思う。

W'z《ウィズ》 #01 EYE'S Y'S Shout 《アイズ・ワイズ・シャウト》

 他人と手を繋ぐことを禁じられてきた中学3年生・荒城ユキヤは、その手を繋ぐことで入れる別世界で、DJ・Y’s《ワイズ》としての生配信を行う。
 GoHandsの「K」「ハンドシェイカー」に続くオリジナル作品で、「ハンドシェイカー」とは世界観を共有。手を繋いで云々の設定は「ハンドシェイカー」を見ていればわりとすんなり見られるはず。その肝心の「ハンドシェイカー」を第1話で切ってるからアレゲ。ストーリー的にも引き込まれる要素が特にない。ぶっちゃけ苦行なので、いつか「ハンドシェイカー」見るまで積んどく。

ブギーポップは笑わない #02 ブギーポップは笑わない 2

 竹田や藤花が通う深陽学園の1年生・早乙女正美の協力を得て、優等生・百合原美奈子を捕食してその姿を借りるマンティコア。連続家出の真相はマンティコアによるもので、彼女を追う組織を戦うための「スレイヴ」を増やそうとしていたが、計画はうまくいっていなかった。さらに、紙木城直子を殺害する前の一言により、自分のオリジナルである「エコーズ」が迫っていることを知る。
 「エコーズ」は地球調査のためにやってきたという地球外生命体。組織に捕まって生み出されたコピーが「マンティコア」だった。逃げ出してきたエコーズは直子によって密かに学校に匿われていた。
 原作未読なので元のストーリーをさっぱり知らんということもあり、「謎が段々と明かされていく」という快感よりはごちゃごちゃした印象を受けた。このへん、自分のペースで読み進められる小説と、強制的に前に進む映像作品は異なるので、原作がシャッフルだとしても、その通りにすることはないんじゃないかと……。