ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

スパイダーマン:スパイダーバース (Spider-Man: Into the Spider-Verse、2018)

 マイルス・モラレスはある日、蜘蛛に噛まれて特殊な能力を得る。異次元の扉を開こうとするキングピンの企みを防ごうとするスパイダーマン(ピーター・パーカー)の戦いを目撃したマイルスは、ピーターから装置の動作を止めるためのメモリースティックを託されるが、ピーターはキングピンに倒される。ピーターの後を継ぐべく特訓するマイルスだがうまくいかず、代わりに、キングピンが一時的に装置を動作させたことで異次元から紛れ込んだ別のスパイダーマン(ピーター・B・パーカー)に師事することになる。
 スパイダーマンのお祭り映画とみせかけて、ストーリーは「この世界のスパイダーマンが死んでしまい、その穴を埋めるべく少年が奮闘する」というかなり骨太なもの。いかにも「我々の知るスパイダーマン」だったこの世界のピーター・パーカーに代わって現れたピーター・B・パーカーは最初はマイルスを導いていく気もないだらけた人物だが、その再起の物語としてもアツく、その描かれ方もタイポグラフィや色使いが「アメコミ世界を映画としてみせる」と具現化したようなもので、お見事の一言。
 吹替の質も高い。