ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

THE NEXT GENERATION パトレイバー 第一章 エピソード0 栄光の特車二課/エピソード1 三代目出動せよ

 「機動警察パトレイバー」の一連の映像シリーズが完結して約20年、主役を「3代目特車二課」として復活したのがこの新規映画シリーズ。短編全7章があって、2015年GWに長編の公開があるのだそーで。メシをかっ食らう整備班の姿は間違いなく押井実写。細かく本編からのオマージュが散りばめられていて、そういうのを探す見方も面白いかも。キャラクターたちは初代特車二課とは関係ない(小説版ともそこまで関係ない)オリジナルだけれど、作品自体はやっぱり「パトレイバー」の枠組みの中にある。
 エピソード0は、そもそも旧シリーズからTNGの間に何があったのかをざっくり現在のシバシゲオが解説してくれる繋ぎのエピソード。初代メンバーはみんなちりぢりで、榊班長は亡くなっており、今や初代を知るのはシバだけ。また、警視庁のレイバー構想もかなり縮小されていて、いまや二課に残された2機のパトレイバーをなんとか整備・維持してるだけの伝統芸能状態、と。シバに語らせた二足歩行ロボットへの愛憎入り交じった感情は、まさに押井守が二足歩行ロボットというものに抱いている気持ちでしょう?
 エピソード1は三代目たちがどんなキャラクターなのか、部隊の現状がどういうものかを端的に示すお話。第一小隊が解体されているので、第二小隊の6名で二交代制を維持しているという悪夢。初代とは別のキャラクターだからってのもあるけれど、真野恵里菜にしても福士誠治にしても、「お、こうきたか」って感じがしてわりとすんなり受け入れられる。仮に初代メンバーでの実写だったとしても、泉野明=剛力彩芽とかしない限りはキャーキャーいわれはしなかったのではなかろーか。
 レイバーの動くシーンが極めて少ないけれど、それでもパトレイバーになってる。後藤田さんによる犯人説得演説は後藤隊長がやったやつそのもの。「レイバー動かしてこそだろ」という声ももちろんあるだろうが、たぶん、あの実物レイバー作るので予算の大半使い切ってるんでしょう。