ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#11 愚者のエンドロール

 自主制作映画編のラストエピソード。摩耶花に続いて里志、えるからも推理の矛盾を突かれた奉太郎は視点を変えて全体を見直し、改めてこの自主制作映画にまつわる事情の真相を捉え直す。
 最初にチャットしていたのは入須先輩と本郷さん、その次が入須先輩と供恵(奉太郎の姉)ですな。奉太郎が推理し直した結論の、さらに向こう側にあったのは「つまらない脚本を却下し、なんとかして映画を成功させたかった」という入須先輩の意地だったと。完全に踊らされた奉太郎は、推理作家をやらされたことよりも、「技術がある」だとか持ち上げられてホイホイ踊ってしまったことに憤ったんだろうなぁ。
 叙述トリックを本郷さんが選ばないのは「ですよねー」って感じだったが、そもそも人が死ぬ作品にしたくなかったときましたか。……そもそも、当日の撮影がアドリブ連発で、美術が力入れすぎて本来は死ぬ予定のなかった海藤先輩がどう見ても死んでると言わざるを得ない状況とか、その時点でどうだろうって気がするけれど、そもそも入須先輩は前半を撮影している時点で脚本がイマイチだと思っているわけだから、直接的間接的にアドリブを煽っていておかしくない。
 映画の本来の姿自体は奉太郎があっさり解いちゃったが、本郷さんがどうドラマティックにするつもりだったのかはともかく、面白い方向に持っていくのは難しそうだった。