ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

映画 名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター) (2011)

 北ノ沢村のスノーフェスタにやってきたコナンたち一行。北ノ沢村は朝倉都知事建設大臣だった8年前にダム建設を説き伏せて村を移転させた土地で、今年はダム完成から5年を祝したイベントが開催されるのだ。しかし、ダム建設の功労者である都知事は地下鉄爆破テロに巻き込まれたことで出席はキャンセルとなっていた。コナンは爆破事故がこのダムと関係していると考えてやってきたのだった。フェスタを満喫する一行は、かつてこの村の小学校に通っていて8年ぶりに再会したという同級生グループと知り合うが、翌日、そのグループの一人が死体で見つかった。
 以下、ネタバレあり。
 名探偵コナンの映画第15弾。ダム湖底に村が沈むなんてのはサスペンスの題材としてはもってこい。この作中で進行する事件での死者が1名、過去の関連事件を含めても3名というのは、コナンとしてはかなり被害者が少ない方なのでは。
 ゲスト声優は渡部陽一宮根誠司。宮根は冒頭のジャーナリスト役としての出演で、正直まったく気付かなかった。一方の渡部陽一新潟県警の渡部刑事としての出演で、こちらは容貌も渡部陽一そのものであり、また声を発した瞬間にそれとわかるので劇場が笑いに包まれた。元太の「あのおっちゃんしゃべるのおそくねーか?」というツッコミもナイス(高木渉のアドリブか)。
 他方、大きなツッコミどころの残る作品でもある。崩壊したダムから流れる水が村をおそわないように雪崩で流れを変えるのは、水流が雪崩ごと村の方へ行ってしまいそうな感じが……。コレはやってみないとわからないし、あの非常事態ではできることはなかったのでしょうがないとあきらめる。だがもう一点、単独犯である犯人が村の基地局とダムすべてを破壊できるだけの爆弾を準備して、しかもそれを気付かれないようにセットしていたというのはかなり無理がある気がする。