ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

傘少女 ー精霊たちの物語ー

 かつて1つの宝石から「青唐傘」と「黒玉剣」の2つの宝具が作られた。平和の象徴である「青唐傘」に対し、「黒玉剣」は抜くと戦乱が訪れると言われていた。2つの宝具を持っていた王国の最後の王女は、平和を願って2つの宝具を秘宝閣に収めた。青唐傘の精霊・青黛は、秘宝閣を抜け出した黒玉剣の精霊・忘帰を追って、修復職人の墨陽や大鋏の精霊とともに秘宝閣の外へ旅立つ。
 前半はロードムービー+イベント、後半はバトルものという王道展開作品。美術に中国アニメらしい雰囲気を感じるが、絵柄のみで中国アニメと見分けるのは難しいぐらいに日本アニメとの差は小さい。
 ただ、この前半から後半への切り替わり、旅先から秘宝閣へ戻る流れに唐突感。見ていて「秘宝閣が危ないのでは!?」っていう危機感にはならなかったのは、なんか見逃したかな?
 秘宝閣破壊されてからはトーンが暗くなって、かなりの物品が破壊されているので、これ精霊本当に戻れるのかという感が。女商人が青唐傘の飾りを切り取ったら精霊である青黛の髪飾りもとれてしまったので、本体が消えると精霊は姿を維持できないよな?
 あとラスト、墨陽が内側から閉じなければ鏡を封じることはできなかったのかなぁ……。「精霊も人間に近い存在になれる」にしたって忘帰は消えているし、墨陽も戻ってこられないし、「この世界で青黛は元気に生きていきます・完」って感じせんのよ。
 なお、スケジュール的に本作がシネマート心斎橋での最後の鑑賞作品。本作は「電影祭」上映作品で、他の上映館はグランドシネマサンシャイン池袋とムービルだったのだが、今後「電影祭」どうなるのかも不安だ。