細田守監督は「時をかける少女」を作ったときには真琴のような女の子たちに見て欲しいと願ったが果たされず、この「サマーウォーズ」では健二のような男の子たちに見て欲しいと願ったそうだ。きっと「アマルフィ」でも見に行くんだろうなと思っていた女性たちも見に来ていたのは、宣伝効果が抜群だと見るか、細田監督の思いが「時かけ」まで遡って叶ったと見るか。
同日の感想にある通り、サマーウォーズは上映直後から「これは『ぼくらのウォーゲーム!』だ」という声が多かったので比較するために「ウォーゲーム!」をわざわざ見てきたが、細田守が「ウォーゲーム!」の要素を盛り込んで昇華させたのがコレなのだと思う。デジモンという制約から解き放たれ、9年分の技術進歩も盛り込んでいて、ほんと良い映画だ。