@大阪ステーションシティシネマ スクリーン10
ハリウッド版ゴジラというそびえ立つクソを乗り越えて、素晴らしい怪獣映画が海外でも作られて、その点では感激。でも、手放しに絶賛するほど素晴らしいかなぁ?逆張りしてるわけじゃなくて、 「コードギアス 反逆のルルーシュ」など、中型・小型で機動力に優れたロボットのアニメを見慣れているせいか、もっさり感あふれるイェーガーのアクションに力強さをそれほど感じなかったのと、なんですぐに海に怪獣を投げ捨ててしまうのか。プロレスじゃないんだから。怪獣の表皮を引きちぎり、腕をへし折り、頭部をねじ切れよ。ソードあるなら最初から出せよ。突き刺し、切り裂き、海が怪獣の青い血で染まる、そういうものを期待したよ。日本の特撮をリスペクトしているという監督であればやらないのが正しいのかもしれんけど。
そして主人公機以外のイェーガーのかませっぷりよ……。ここ5年ほど世界を守ってきたのはこのイェーガーたちだというのに、その活躍は一切描かれない。現時点で上映時間2時間20分、そんなところにさく余裕がないのは分かるけど、ロシアのヤツとか中国のヤツとか、出てきて10分でやられてるだけって印象が。
映画館の大スクリーンで見るイェーガーの重厚感、ど迫力は認めるところだが、なんか超豪華B級映画って感じで、この夏に映画を観るなら第1候補は「ホワイトハウス・ダウン」、第2候補は「風立ちぬ」だったのかなと。
追記:「この映画はバトルシッパー向け」というコメントを見て納得するが、バトルシップは面白かったよう。あと吹替パワーはすごい。主人公が杉田智和、ヒロインが林原めぐみ、司令官が玄田哲章、主人公に毒づいてくるライバル的ポジションが浪川大輔、そのオヤジが池田秀一。コレに関してはけちのつけようがない。ありがとうありがとう、この吹き替えキャストを考えた人、ありがとう。