宇蟲王ダグデドを追ったダイゴと空蝉丸。しかし、ダイゴは捕まり、空蝉丸は異なる歴史をたどった地球に飛ばされてしまう。歴史を元に戻そうとする中で空蝉丸の小さな行動により、宇蟲王がダグデドではなくギラになる未来が誕生してしまい……というタイムトラベルもの。
キングオージャーは32話・33話でキョウリュウジャーとコラボしていて、そこにイアン、ノッさん、ソウジ、アミィの4人とダイゴの息子“プリンス”ダイゴロウが出ており、今回は満を持してダイゴや空蝉丸、さらに弥生、ダンテツ、声の出演でキョウリュウシアン、キョウリュウグレー、トリンまで出るという、キョウリュウジャー10周年のお祭り回。本編に出られなかった分、ウッチーの出番が多くなっているので、キングオージャー本編を見ていないとイアンやノッさんが妙に出番少なく感じてしまう罠。同じく過去戦隊との絡みが多かったゴーカイジャーはわりとうまいこと処理してた感じがあるんだけど、本作は時間移動の回数が多く、「いまどの時間軸にいるのか」がわかりにくくて。途中でウッチーが自分自身と会う場面もあり、それができてるならどうやっても「到達していた未来」になるはずでは、とか思ってしまった。
そういう細かいところは置いといて、ドラマ「岸辺露伴は動かない」でも活躍の飯豊まりえが参加してくれたり(監督によれば向こうから連絡があったらしい)、芸能界を引退していた今野鮎莉がアミィだけ一時復帰してくれたり、「光る君へ」一条天皇役ほか俳優として激売れ中の塩野瑛久の剣劇アクションが素晴らしかったりするので、いい作品です。
これ、どっちもキングオージャーはおいしいとこ食われてる感があるけど、いいのかな……。