ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

怪獣8号 #2 怪獣を倒す怪獣

 怪獣になってしまい防衛隊に追われるカフカは、その過程で別の怪獣に襲われていた親子を助ける。そして防衛隊の入隊試験の1次試験に通り、同じく受験生の四ノ宮キコルと出会う。原作2話~3話部分。
 まだ面白い流れの部分のはずなのだが、怪8は細かいところが気になってしまう。
 1点目は、親子を襲いつつあった怪獣をぶっ飛ばしたカフカの左パンチ。なぜあんなに威力なさげに見せてしまうのだ……威力出すと、怪獣を粉砕したアッパーのように一撃で倒してしまうからという理屈はあるし、メタ的に言えば「原作では見開きでぶん殴るコマだったから」となるのだが、見開きで見せられる漫画と前後に流れのあるアニメは違うでしょう。腕が伸びきった状態で殴ってるような絵になっていて、迫力なさ過ぎて脱力する。見開きで力一杯殴っていたかっこよさをアニメらしく演出してほしかった。近頃の連載部分ではほとんど見られない、いい感じの見開きなのに……。
 2点目は、キコルの上着おはだけ。原作通りといえばそうなんだけれど、これほんま「力を出したらコートが破損する」とかでもないからな。原作で、キコルの体全体をトーン処理して「ハラ……」と脱いでいるコマを、カメラ位置下げるアレンジは入れたものの、結局、単に「キコルが謎の強化スーツを着用している」のを見せる段取りムーブになってる。アニメならではの面白さがあんまり出てないなあ。
 わりと自虐的に「おっさん」と言い始める30代で「まだ32」と張り合うカフカのガキっぽさをそういうものと受け入れるなら、小学校時代の回想は、年下の女子と机並べてお勉強より、同学年男子と外でヤンチャしてて、その中で怪獣と出会うことがあり「駆逐してやる……!」のほうがありそうだよなーと思う。ミナをヒロイン格に置いたのが現連載部分まで足を引っ張ってる感じあるしなあ……いっそキコルがヒロインの方がどんだけ楽か。