@シネプレックス枚方 スクリーン4
ルーチンのような日々に飽き飽きしたショーンは、バスの側面に描かれていた「たまには休みを」に触発され、自分たちが休むためにまずは牧場主を眠らせて休ませることにする。ところが、眠らせるところまでは成功するが、牧場主を乗せたトレーラーがはずみで動き出してしまい、大都会へ転がっていってしまう。ビッツァーがそれを追いかけている間、休みを満喫しようとしたショーンたちだが、隙をついたブタたちに家を占領されてしまい、さらにエサも出てこない。やむを得ず、大都会まで牧場主を探しに行くことにするが、運の悪いことに、牧場主は事故で記憶喪失になってしまっていた。
1話7分のストップモーションアニメーションをこうして90分の映画にするのは大変だろうけれど、その労力に感謝したい出来の良さ。基本設定として、ショーンは文字は読めるが人間が何を喋っているのかは聞き取れないので作中に出てくる言葉は言葉になっていない。また、動物同士の会話も、通じていても見ている人間には何だか分からない。つまり、雰囲気とストーリーの流れとボディランゲージで理解することになるのだが、これが実にすっと頭に入ってくる。「あのとき何を話していたんだろう」「あの会話には何の意味があったんだろう」などと思うことは一切ない。とにかく、細かいくすぐりが多くてケラケラと笑っていられる。羊が7匹ぐらいいるので、テレビアニメ版を見ていた方がどいつがどうとするわかるけど、別にそんなのわからなくても楽しめる。いやー、実に愉快でした。
ただー、シネプレックス枚方だけの問題かわからんけど、「携帯の電源を切れ」云々の劇場マナームービーが3本も流れるのはなんなの?「ひつじのショーン」特別バージョンがあるなら他はいらんでしょ。しかも、この開始前マナームービーのあと、本編(といってもCM+予告編+映画泥棒もついてるけど)との間に何の映像も音もない時間が2分ほどあってわけがわからない……。TOHOシネマズもロペ→CM→TOHO MOVIE NEWS→予告編→マナームービー→映画泥棒→本編とかなり長くて、それこそロペは開始時刻5分前ぐらいには始まってる(=予告編など合わせて15分近く本編以外のものが流れている)けど、切れ目はないから気にならないぞ。