ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活

 ケータが大人になり、妖怪が見えなくなって妖怪ウォッチが使えなくなった30年後。妖怪ウィルス「鬼まろ」と、鬼まろの集めた力によって復活する鬼王・羅仙の脅威が迫り、新たな妖怪ウォッチ所有者の戦いが始まる。
 最初の予告編を見たときは嘘ネタかと思ったら、ガチで30年後だったのでやや驚かされた。パンフレット掲載の日野晃博インタビューをみると、妖怪が「かわいくて面白い」になってしまったための方向転換だったとのこと。確かに、ジバニャンとかコマさんとか、妖怪っぽさゼロで、単なるゆるキャラにしか見えんもんな。
 ストーリー面では特に文句はなかった。やたらと「死」(あるいは「倒す/退治する」ではなく「殺す」)がクローズアップされていたのは、キッズ向けとして異色な感じ。一部の子どもだけれど、後半はやたら「こわいこわい」と言ってて、それは「妖怪が恐い」ではなく作品の雰囲気に起因していたので、日野さんの狙いとはややズレてしまってるのでは。
 ナツメちゃんはすげえいい子だと思いました。予告編では「ケータの娘」と宣伝されていたが、本編中では名字が天野であること、弟の名前がケースケであること、両親の外見がケータとフミちゃんっぽいという示され方(セリフなし)で、あくまでケータの娘であるとは明言されず。広報の都合上、ケータとつながりがある主人公にしておきたかったんだろうけれど、これなら、ケータの娘である設定はもっと隠れてても大丈夫だったのでは。
 鬼太郎コラボに関しては、嬉しい反面、第5期(2007年〜2009年放送)バージョンでコラボして欲しかったという思いが。高山鬼太郎にかなり慣れてたので、野沢鬼太郎まで巻き戻るとなー。あと、目玉おやじ田の中勇が唯一無二ということも実感した。前述の日野インタビューにある「恐い妖怪への回帰」と重ねると、猫娘が萌えキャラ化した第5期じゃないのはしょうがないか……。しかし、素直に鬼太郎の新たな映像が作られたことを喜んでおくべきだろう。ゲゲゲの鬼太郎新シリーズはよ。
 なお、ナツメ役の上白石萌音、トウマ役の千葉雄大はめちゃうまいっす。さすが宮水三葉&ゴセイレッド。