ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

スタードライバー THE MOVIE (2013)

 @大阪ステーションシティシネマ スクリーン5
 「人生という名の冒険は続く」の内容をざっくりとアバン5分でサービス。あとはタクト、ワコ、スガタの3人のドラマと、4人の巫女たちに焦点を当てた形で再構成した、ほぼ総集編。本編視聴時の感想を見ようと思ったら1話2話しか書いてなくて過去の自分をしばきたくなったが、全話視聴済。ゼロ時間での戦闘シーンは「すごかった(小並感)」ものの、わりと中盤で飽きてしまったところがあったのだが、こうして再構成したものを見ると、描くべき筋がいろいろあって大変だったんだろうなぁとは思う。枝葉末節を省いた上で2時間30分という長尺ですから。
 見所はなんといってもアバン5分に入れられた新作カット。作中ではまったく説明がないが、パンフレットの解説によると、テレビ版最終話以降も話がつづいたらどうなるのかを想定して描かれたシーンで、きっとバニシングエイジは戦いを続けるだろうということらしい。全話視聴済ですら「きっとこうなんだろうなぁ」と頑張って補完するレベルなので、見てなかった人は「なんだかわからんがすごいバトルだった」という感想になるんだろう。このパートでのサイバディ戦闘は本当にお金を出せるレベルの作りでした。
 以後の総集編は、さすがによくまとまってます……全話見てるから言えますけども。でも、見たかったのは青春群像劇なのか、それともロボットアニメなのかと言われると、自分はロボットアニメとしてのスタドラが見たかったんですよね……ここは、ロボットアニメという体で青春がよく描けていたという声もあるところなので、好みの差ですが。でもそれならそれで、ワコの気持ちに決着をつけて欲しかった。優柔不断だから選びきれずどちらにもいい顔をしていたってわけじゃないが、最終話モノローグからすると、どちらも本気で好きで選び切れないままに来ている。後から来たタクトがスガタに並んだのはすごいんだけど、ワコとスガタの関係はどちらも島から出られない者同士の傷の舐め合いっぽいので、それをタクトが解消してくれて外へ出られるようになったのだから、今こそすぱっと行って欲しいよねー。あえて決着つけないほうがワイワイ盛り上がるかもしれんのだけど。その点、マクロスの中でも特に優柔不断なイメージのある一条輝が最後には美沙に決めたというのは偉かったんだなぁと思うわけです。
 サイバディやキャラクターに関する諸々の設定とか細かい点とかだいたいパンフレットに書いてあるので、映画見なくてもパンフレットは買っていいと思う。でも1200円は高いよ?ノーマル鑑賞だと1800円+パンフ1200円で3000円ですよ。もう、OVAで出してくれよ……。
 最後に。「(スタッフの)作りたいものと(視聴者の)見たいものが一致したとき、世界の声が聞こえる」だったんだと思うけれど、なかなか一致しないものですね。視聴者の見たいものがエピローグだったというのはパンフに書いてあるので、自分の願望だけじゃないですよ。
 追記:なお、身内2名から「あの投げっぱなしがいいんじゃないか!」との指摘を受けました。スタドラに関して言えば、下げていた心のハードルがアバンで上がったというかー、そういうところはあります。