地球は地球外からやって来た謎の生命体FOSの攻撃を受け、壊滅状態に陥っていた。人口の大半はすでに失われ、各国政府は臨時に統一政府を樹立、軍事力を結集してなんとかFOSに対抗していた。かつて地球を救うために出撃して還らなかった父を持つ明嶋大志は防衛軍に入り、GL(ジオメトリックシム)のパイロットとして訓練を受けていた。戦況はディフューザーと呼ばれる地球を被うバリアによってなんとか守られているという状態で、幾度も行われている反攻作戦はすべて失敗に終わり、東部ロシア方面軍が作戦に失敗して壊滅。日本方面軍司令である吉澤ユウラは、富士基地の地下で生み出されているディフューザーの力をすべて攻撃に回し、一気にFOSの母艦を叩く「プランゼット」を始動させる。
特撮映画のいいとこどりをしたような作品なので上映時間は本当に「たった1時間か」と思ってしまう。特撮ファンならずとも、圧倒的な戦力差を持つ相手に対して乾坤一擲の一撃をお見舞いするのって燃えるよね。最高潮は、噂されていた秘密兵器「ケイロス」がその姿を現すところ。人類が命運を託すに足るその圧倒的な迫力は、彼我戦力差や現在の不利な戦況を忘れ去るのに十分。
