ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューションI(2018)

 「交響詩篇エウレカセブン」を3部作で新たに描き直すということで、新作カットありのリメイクといえばいいのかな?「エウレカセブン」が始まったときはあの浮遊感と疾走感にすごいものが始まったと思ったもので、今になってもリフアクションは素晴らしいのだけれど、これを「ポケットが虹でいっぱい」の時点で見たかったなぁという気持ちはある。
 新作カットは主に前半30分の「ファースト・サマー・オブ・ラブ」の部分と、あと作中時間軸で現在のレントンのカット。既存映像を再構成して、換骨奪胎して新たな物語を作るのは「ポケ虹」でやったじゃないすかあ!
 セリフは全新録。レントンの祖父・アクセルを演じた青野武さんが亡くなっているため、レントンの育ちについて設定が変更され、父の死後、すぐにチャールズ&レイのビームス夫妻に引き取られたことになっている。ビームス夫妻が実の子どもをどれだけ欲しがっていたかということを知っているから、本当にレントンを迎えられて良かったなぁって思ったけれども(でもパパとは呼ばれてないぐらいの関係)、ハイエボリューションIではビームス夫妻とレントンの関係に重きが置かれたために、エウレカの出番が少なくて、「レントンエウレカの物語」という印象がかなり薄くなっている。それでいいのかな。本来、ビームス夫妻登場は21話で、そこまでにレントンエウレカにはいろいろあったわけです。アクペリエンスはハイエボ時空でも発生して、レントンはゲッコー号からビームス夫妻のところへ逃げ戻ってきたことになっているけれど、ヴォダラクの少女のエピソードが挿入されているということはそのあたりの設定は生きたまま(ティプトリーとかノルブとサクヤとか)を削らない可能性があり、残り2作(約4時間)でまとまると思えなくて、かなり不安。
 主題歌は「FLOWじゃないんだなー」と思ったけれど、これはこれでいい曲でした。