ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#12 夢ミル蛍<終>

 ……"大喰い"倒せて良かったね。あんまり後味よくないな…。第11話感想で書いた懸念通り、土師さんがまたも瓦礫でダメージを負い"大喰い"の攻撃で吹っ飛んだあたりは「やっぱりー」なんて言いながら見ていたんだけれど、利菜が大助の幻影(精神世界か)に説得されて一度は戻ってきたけれどまた死ぬあたり、それも今度は完全に復活があり得ないところはなんかあまりに幸が薄い利菜に同情して泣けた。
 特環が焦るぐらい力を秘めた"大喰い"なのに苦戦という感じではなく倒してしまったりして、なんともはや。アニメ化するには構成の練りが足りないのか、あるいはそもそも向いてないのか。原作が悪いわけではないと思うのだが…。
 お世辞でも「いい作品だった」とは褒めがたい。主人公に感情移入できず、詩歌はよくわからないキャラクターだったために序盤でよく動いていた利菜視点で見るのは当然の流れだったのだが、そのせいで終盤はひたすら辛かった。Wikipediaなどを見た感じでは展開は原作通りのようだし、重要キャラを殺すなとも言わないけれど、翻弄された挙げ句に死んでいった利菜をもう少しフォローしてあげて欲しかった。
 特環がイマイチ魅力に欠ける組織だったのも残念。主人公が所属しているけれど最後にはきっと敵となって立ちはだかるんだろうなぁと思っていたら、最後は"大喰い"なんていうバケモノですよ。持って行かれてどうする。
 安直なギャグ・お色気に走らず、最後まで硬派を貫いたのは高評価。ただ、自分には合わない作品だったようです。