ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 前編(2015)

 @大阪ステーションシティシネマ スクリーン2
 見に行ったのが公開2日目だったので、すでに自分とシンクロした感想を書いている方がいらっしゃる。

映画「進撃の巨人」観てきたよ!話はアレだけど、特撮が最高

NTRてズタボロになった男が自分の使命に目覚める話、大好きなんですけど、それは日常劇の話で、進撃の巨人みたいな話でそれをやられても「人が死んでんねんで!」としか思えません。

調査兵団のシングルマザーのキャラクターが「あら、意外と子供なのね♡」「歳上は嫌い?」と迫ってきて、おっぱいを揉ませてくれます(この間、実に3分)
エレン君もなし崩しにおっぱいをもんでしまう。いや、緊張感ゼロか!人が死んでんねんで!

 このテキストのリズム感すき。

カリモクのソファーを抱いて溺死しろ - ユーザーレビュー - 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN - 作品 - Yahoo!映画

口減らしのために訓練もせずに派兵される主人公たち。巨人も眠る(?)から静かに!って言いながらなぜかガタガタ荒野を駆ける車。
そういうのはマッドマックスでやって!
車も走るし電気もある!火薬もタップリ!調査兵団を仕切るのは我らが兵団長シキシマ!!心臓をささげよー!クソが!!

マッドマックスは見ていて気持ちよすぎるからな。

もうストーリーには突っ込まないからこの殺されるの3回目の女の巨人なんとかして!もう殺されたなら出てこないで!!

超大型巨人が壁を破ったあと、わらわら巨人が入ってきたシーンでは劇場全体が笑いの空気に変わったぞ。ただの裸の人間が入ってきたようにしか見えなかったからな……。ただ、ある種ユーモラスな巨人が、人間のことをオモチャかエサかというレベルで扱う上に、そいつらを倒す手立てがないという絶望感はあるので、これはこれで正解なのだと思う。思うけれど、常にマヌケな絵面にはなってる。

なんかダセェ感じでラストにタイトルボーン!
うわぁ…ってなってるとこでエンドロール。流れるセカイノオワリ。本当に世界終わってた
映画見る前は好きだけど進撃の世界観には合わないんじゃない?って思ってたけど、劇場で聞くと掃き溜めに花?みたいなかんじ?いいお口直しだわ…
これでエンドロール終わるまで見てられるわ…って曲を聞いてたらぶった切っていきなり流れる予告
全く見る気の起きない後編の予告!
進撃の巨人エンドオブザワールド!ははーんそれでセカイノオワリね!クソが!!!!!!

最後のタイトル表示はBGMも相まって「特撮映画ですよ!!」ってのを猛烈に主張してましたね。前後の衝撃が大きすぎて、SEKAI NO OWARIの曲が良かったのかクソなのかは頭に残ってない。

パンフレットに原作者・諫山創と監督・樋口真嗣の対談が載ってるんだが、諫山ははじめ「巨人が出てくる」という作品の基本コンセプトさえ残ればあとはオリジナルでもいい、みたいな提案をしたらしい。「さすが」っていうのもヘンだが、その提案通り、巨人以外は好きにやれば良かったのでは?実際、エレンやミカサも名前こそ同じだが中身は別人なわけで。キャスト発表時「エレン役に三浦春馬!ミカサ役に水原希子!」ならスポーツ新聞にでかでかと載るという広報的事情か、水原希子に今後「映画『進撃の巨人』ミカサ役の〜〜」って前置きがつけられる(ハクをつけた)みたいな事情ですかねえ。

原作のハンネスの置き換えみたいな形で出てきたソウダは、ピエール瀧の雰囲気もあって、わりとアリだと思った。斧使いのサンナギの落ち着きっぷりも、エレンやジャンなどバカばっかりのチームに必要ですし。そんな中に、原作・アニメもしっかり読み込んで役作りをしてきたハンジ役の石原さとみと、原作再現の芋女っぷりを見せるサシャ役の桜庭ななみが、原作・アニメファン向けのサービスだって考えれば、許せる部分も増える。はず。

グロ描写は町山智浩いわく、プロデューサーが映倫に根気よくかけあって表現をすべて通したものだとのことで、映画終わった後に劇場を出つつつみんな口々に「いやーグロかった」「エグかった」というほど。その点においては楽しめること間違いなし。原作やアニメは忘れよう。