ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

シュガー・ラッシュ:オンライン(Ralph Breaks the Internet、2018)

 「シュガー・ラッシュ」から6年。ラルフとヴァネロペは親友関係を続けていたが、ある日、シュガー・ラッシュのハンドル部分が壊れてしまう。ちょうど、店主のリトヴァクさんがゲームセンターにWi-Fiを導入したので、2人はWi-Fi-ルーターからインターネットの世界へと旅立ち、eBayで売られていた「シュガー・ラッシュのハンドル」を手に入れるため奔走するが、インターネットのレースゲームに出会ったヴァネロペと、変わりのない日常を求めるラルフの間には溝ができてしまう。
 インターネットの描き方がまずとても魅力的。まるでダフ屋のようにつきまとってくる広告のウザい感じとか、ほんと見事な擬人化。そして、ディズニーならではのプリンセス総出演もまた凄い。インターネットを魅力的に描くことは他作品でもできるが、「ディズニー・プリンセスは『大事な水』を見ていると心から表現したいことが浮かんできて歌い始め、勝手にスポットライトが当たる」とかセルフパロディも織り交ぜてくる上に、ディズニー・プリンセスたちにドレスではない「普段着」着せてしまうとか、もうやりたい放題。それでいて、単なるファンサービスではなく本筋にも絡めてくる。ほんとレベル高くまとめてくる。
 さすがに、これより先の時代になるとリトヴァクさんのゲームセンターが閉店してしまいそうなので、続編は難しそう。むしろ、この6年後の続編が、蛇足ではない内容で作られたということに驚き。
 日本語吹替版だとヴァネロペの声は諸星すみれだからすごくかわいくてキュートな女の子のようになっているが、字幕版だとサラ・シルバーマンが担当しているので「女の……子?」という感じなので、鑑賞するなら吹替版推奨。プリンセスたちも、ちゃんとアナとエルサは神田沙也加と松たか子で、モアナは屋比久知奈、ラプンツェル中川翔子。「あの子だけスタジオが別だから」と言われてしまったメリダ大島優子と、吹替公開時のキャストにおおむね準拠。大島優子、セリフはわずか1つ2つだが、やっぱりメリダには合ってると思った。