ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

新妹魔王の契約者 DEPARTURES(2018)

 作品視聴・鑑賞の基本姿勢を「なにかしら楽しめるところはあるやろ」と置いていろいろな作品を楽しんできたが、本作は、実況なりその他の「気をそらす」行為をしていないと、とても見られるような内容ではなく、映画館で拷問にあった気分だった。
 R15+指定OVAの劇場イベント上映。たぶんアニメ第2期「新妹魔王の契約者 BURST」の続きで、第3期(仮)とのブリッジにあたる時期のエピソード。
 刃更たちが世界の関係のバランスに影響を与えるぐらいの動きを見せ始めたので、勇者の里の長老たちから刃更、澪、柚希、胡桃に対する呼び出しが。行けば魔族である澪に対して何らかの危害が加えられるおそれがあるため、刃更は自分1人で行こうとするが……。
 一応ストーリーはあるわけだが、それは今後作られるかもしれない第3期の冒頭でたぶん5分ぐらいでまとめられてしまうような内容で、そのほかは、ひたすらに主人公とヒロインズが本番行為直前までのレベルでイチャイチャするだけのお話。すべてではないが、約60分のうち10分〜15分ぐらいは嬌声と肌色しかない。
 そこが1つのウリの作品ではあるので、そういう内容であることに文句をつけるのは筋違いであろうと思うのだけれど、それならそれで、着衣時のチラリズムだとか、脱衣時のエロチシズムとか、おっぱいの質感だとか、絡み合うシチュエーションだとか、もっとこだわって欲しかったなぁと。アダルトアニメじゃないので「抜けるアニメ」を目指す必要はないが、たとえば「れでぃ×ばと!」のDVD特典映像の脱ぎのシチュエーションとか、肌の質感とか、それはもう素晴らしいものだった。年代が違うけれど、そもそもエロがおまけでしかない「らんま1/2」の女体の柔らかさも相当なもので、なぜあれから30年ほどが経過しているのに、この程度の表現にしかならないのかと思うと、なんといえばよいのか……。演出力とか、作画力とか、低くないですか。
あと、設定的な都合なのかなんなのか、「勇者の里へ行くべきか行かざるべきか」という、明らかに重要な案件に刃更がどう動くかヒロインズがいろいろ考えている裏で、「以前からの約束」ということで、長谷川先生と1泊2日の温泉旅行に行ってしっぽりしている主人公ってクズだなぁと思いました。わかってますよ?先生の正体は神の一柱なので、この絡みで刃更はパワーを受け継ぐという描写があったから、これな必要なことなのだと。でも、見せ方ってありますやん……。プレイ自体も、母乳スキーの方は気に入るかもしれませんが、そのケがないのでかなりキツかったです。好みでもないヒロインの、好みの範囲外のプレイを、映画だからスキップ不可能で見せつけられるのって、ほんと地獄。