ひたぎの暮らすアパートを燃やしにやってきた虎とブラック羽川の戦い。猫では虎には勝てないが、時間稼ぎができたことで、暦の援軍が間に合う。羽川は改めて、暦に告白するのだが、フラれてしまう。そして、虎は猫とともに羽川の中に戻り、羽川の髪は白黒の虎縞のようになったのだった。
1人1人がバラバラだった羽川家で、父と母が同じご飯を食べて「やり直そうとしていた」ことへの嫉妬。暦が自分ではなく神原を頼ったことへの嫉妬。ひたぎが、自分にはない父と娘の絆を持っていたことへの嫉妬。これまで、いろいろな感情を切り離してきた羽川だからこそ、ブラック羽川が生まれたし、苛虎も生まれてしまったというわけですな。
それにしても、かつては惹かれていた女の子から「結婚を前提に私と付き合ってくれないかな」と告白……というかプロポーズされて微塵も揺るがなかった阿良々木さんカッケー。実際のところ、暦の羽川への気持ちは「憧れ」か「同類相哀れむ」で、恋愛感情ではなかったので、ガハラさんのような自分と違うタイプにころっといってしまったわけなので、羽川さんにチャンスはなかったと。
改めて見ていくと、暦はすでにつばさキャットの時点で、羽川が自分を好きであることを知っているのだが、これはあくまでブラック羽川が暦に告げたことであり、羽川自身の口から暦のことが好きだという言葉が出てきたのはこれが初なんだな。ああ、切ない。