ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

三国志(三国之見龍卸甲、2008)

 @TOHOシネマズ西宮OS スクリーン5
 アンディ・ラウ主演。あくまでこの映画は趙雲による趙雲のための映画、あるいはサモ・ハン・キンポーを見たい人のための映画。「レッドクリフには失望した、何かもっとすごい三国志映画を!」という人は見てみてもいいいかもしれないが、上映館の分布からするとちゃんと狙わないと見に行けないよな。
 趙雲レッドクリフの胡軍も悪くないが、それよりもアンディ・ラウは男前なのでより良かった。阿斗を背負って曹操軍を蹴散らし曹操に向かって高笑いしているところもいいのだが、老境に入ってからの姿も渋い。兜が基本的に縁の反り返ったような三国志でいうと異民族が被っていそうなものが多かったのは残念。いい兜がないのなら頭巾でもよかったんではないかとも。
 趙雲はあんまり対呉戦線に経っていないのでしょうがないけれど、呉が一切出てこないのは寂しい。魏には曹操の孫娘・曹嬰というのが出てきて女性分が足りないのを補っていてこれはしょうがないかと思うが、故郷の常山に戻ったときの女性をあれっきりではなくなんとか引っ張れなかったものか。エピソード的には、思い出がまた一周して戻ってきたという趙雲のラストのセリフへつながるので必要なんだろうけど。