ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

鋼鉄三国志 #25 陸伯言、紅き星落つ五丈原に舞う<終>

 鋼鉄聖獣と並び称されたホモアニメが両方終わってしまうんですね、残念。再放送も終わった聖獣こと「セイント・ビースト〜光陰叙事詩天使譚〜」は、続編についてはどうなっとるんだろう…。
 いよいよ陸遜孔明の決着が見られるかと思ったら、玉璽に陸遜が光として選ばれるために孔明が闇に選ばれるようにしたとかいう突然の孔明実はいい人設定。陸遜はメテオを消し飛ばし、和菓子の胸で光になって消えましたとさ。主人公が犠牲になって世界が救われたのだからいいんじゃないかって話ではあるんだが、何かいろいろと大事なものを置いてきているような気がしますよ…。

総評

 孔明を信じ切っていた陸遜が騙されつつもそれでも健気についてくる様を虐める孔明の図は面白かったけれど、最後は実は孔明はいい人でした…ってそりゃないよ。自分を犠牲にするならともかく、陸遜の家族をはじめ黄祖劉備関羽張飛ほか有名無名の武将や兵士が山のように死んでるんですぜ。やはり我が師は…でまるでいい話みたいに終わってるけれど、蜀は国としてもう成り立ちませんよ。せっかくキャラの立った悪役として設定されていた曹操も空気と化し、魏軍の活躍なんて六駿を目覚めさせるためでしかなかったわけで、いくらなんでもひどい。
 せっかくの2クール作品だったが、陸遜孔明にまったく疑念を抱こうともしないので途中は話が進まなかったのがどうにももどかしかった。その分、各キャラの掘り下げはなされていて、太史慈なんかにも結構愛着が沸いた。メインキャラに女性が一人もいないせいか、凌統孫権の人気は高かったのだが、結局どちらがメインヒロイン(?)だったのかが明確でなかったのもちょっと惜しいかな。序盤〜中盤はどうみても凌統が世話女房だったけれど、甘寧が登場したことと、終盤で陸遜孫権二人旅があって(しかもどう見てもデキてるし)かなり孫権も巻き返した印象。いや、どうでもいいことですね、実際は陸遜は我が師・孔明しか見てなかったし。
 三国志として期待したらブチ切れものですが、最初からネタとして割り切って見ていたのでむちゃくちゃ面白かった。最初は空気のように数名しかいなかった実況が、最終回ではあんな大盛況に。それもこれもフロエのおかげでしょうか。いやー、これある種の名作だと思うわ。