ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

クレヨンしんちゃん オラの引越し物語〜サボテン大襲撃〜(2015)

 野原一家がメキシコに引っ越し、個性的な人々と共に「人喰いキラーサボテン」との戦いに挑む。
 舞台をメキシコに移すことで、近作ではずっと登場が続いていたかすかべ防衛隊のメンバーはあくまで脇役に控え、野原一家+ゲストの構図が鮮明に。お話自体は「おバカ」路線を突き進み、敵を人間ではない「人喰いキラーサボテン」とすることで、登場するキャラクターがたとえあくどくても、憎めない部分のあるキャラクター揃いになっていて、引っかかることなく楽しめる。
 ゲスト声優は指原莉乃日本エレキテル連合の2人(本人役)。指原は出番が多い役柄ながらも無難にこなし、日本エレキテル連合の2人は本人役だから特に文句はない。ヘンにブレイクしたせいで、そこからの間があって「今かよ」って感じはあるけれど、映画館の空気はそれほど冷たくなかった。
 なお、園長先生を演じる納谷六朗さんが亡くなって初の劇場版。後任は未定で、テレビシリーズでは顔出しがあっても声はなし。映画ではライブラリ出演。諸般の事情で声優が変わったキャラクターはいるけれど、亡くなっての引き継ぎは難しいのかなー。ぶりぶりざえもんも塩沢兼人さん以外にはないとのことで代役を立ててないけど、園長先生まで出番が減ると寂しいよな。……地上波放送までそんなにじっくり追いかけてはないけれど。

劇場版 境界の彼方-I'LL BE HERE-未来篇(2015)

 自分が何者なのかもわからなくなった未来の姿に、秋人は「血の宿命も忘れるならその方が良いかもしれない」と考えて、思い出すきっかけにならないように未来を避ける。一方で、未来は秋人のことが気になるが、遠ざけられていることも感じていた。そんな中で、ひょんなことから未来は自分がただの人間ではないことに気付いてしまう。
 過去篇で、あれだけハッピーでピースフルなラスト直前まで行きながらの急転直下。その延長線上で、秋人の気持ちを理解している視聴者としては、未来を遠ざける気持ちもわからんでもないわけです。だから、未来覚醒の「ああー、そっちに振り切れちゃったかー」からの「どうやっても悲劇かよ」という感覚には絶望した。そして、落ち着くべき所に落ち着く、と。

名探偵コナン 業火の向日葵(2015)

 ゴッホの「ひまわり」を園子の祖父・鈴木次郎吉がオークションで落札。次郎吉は、セキュリティ万全の美術館を新たに作り、世界に7枚ある「ひまわり」を集めた特別な展覧会を行うことを計画する。しかし、怪盗キッドが「ひまわり」を狙う予告状を出す。
 キッドの狙いが単純に「ひまわり」を手に入れることではないのはみなさんご承知の通り。いったいその裏では何が蠢いているのか……という部分だけ取り出せば面白そうなお話なのだが、真犯人が「ひまわり」強奪を狙う最初の手として「着陸直前の飛行機のドアを吹っ飛ばす」というのは、わりと命張ってますよね。コナンくん解説によれば、上空ではなく空港に近づいてからやることで自分の安全を図ったっていうんだけど、着陸前も十分危なくないっすかね。結果的に、吹っ飛んだドアがエンジンに巻き込まれて1基停止してますし……。いやまぁ、ハリウッド映画やルパンも飛行中にドア開けてるからいいか?
 あと、開始前にヒソヒソとほかのお客さんが喋ってたことだけど、ゲスト声優の榮倉奈々が声をあててる時点で第1容疑者だよね、ってのは確かによくないよな。しかも、榮倉奈々がすっげえヘタなんだよ。女優・榮倉奈々は好きなんだけど、声優・榮倉奈々はダメだっ。
 そんなわけで、今回もまた「金曜ロードSHOW!で放送されるときが楽しみだな」なコナンでしたとさ。

アナと雪の女王 エルサのサプライズ(Frozen Fever、2015)

 「シンデレラ」上映前の短編アニメだが、アナ雪のヒットもあって、本編よりこっちを推してませんか。興行的には正しいけどさ。
 内容は原題の方がわかりやすくて、風邪気味のエルサがアナの誕生日をお祝いするけれど……って話で、2人だけじゃなくオラフや、サザンアイルズのハンスにまで出番がある。ほんと、短編まで抜かりがなし。なお、今回は字幕版鑑賞だが、吹替でもちゃんとオリジナルキャストらしい。えらい。

シンデレラ(Cinderella、2015)

 「ディズニー・ラブストーリーの原点にして頂点」というコピーがそのままピッタリな、1950年のディズニーアニメ映画の実写化作品。何かを大きく改変しているわけではないので、見知ったストーリーがそのまま展開される。ドレスなど美術面に気を遣ったんだろうなぁと思う。とてもとてもよくできた「佳作」。これがシンデレラのスタンダードなイメージになっていってもおかしくないかも。