他人と手を繋ぐことを禁じられてきた中学3年生・荒城ユキヤは、その手を繋ぐことで入れる別世界で、DJ・Y’s《ワイズ》としての生配信を行う。
GoHandsの「K」「ハンドシェイカー」に続くオリジナル作品で、「ハンドシェイカー」とは世界観を共有。手を繋いで云々の設定は「ハンドシェイカー」を見ていればわりとすんなり見られるはず。その肝心の「ハンドシェイカー」を第1話で切ってるからアレゲ。ストーリー的にも引き込まれる要素が特にない。ぶっちゃけ苦行なので、いつか「ハンドシェイカー」見るまで積んどく。
ブギーポップは笑わない #01 ブギーポップは笑わない 1
待ち合わせに来なかった恋人・宮下藤花とそっくりな顔をした不思議な人物・ブギーポップを目撃した竹田啓司。翌日、学校にブギーポップが現れ、藤花本人ではなく自動的に現れる二重人格のようなものであること、学校に巣くう魔物が活動すると世界が危ないことなどを竹田に教える。学校では4人の女子生徒が「家出」していて、ブギーポップにより「人生の最も美しい瞬間に殺される」と考えられていた。数日後、再び屋上で竹田と会ったブギーポップは、問題は自分によってではないが解決されたと告げる。
ブギーポップ、突然現れて去っていくの巻。竹田は事件がどういうものなのか、何が起きているのかさっぱり知らなくて、ただ「藤花がデートに来なかった」「紙木城も学校に来なかったらしい」ぐらいのことしか知らないので、その視点から見るとこういうように見えていた、ということが描写された。そりゃ第1話は第2話とセットでの放送になりますわー。この時点で作品について語るのは無理無理。
ブギーポップは笑わない #02 ブギーポップは笑わない 2
竹田や藤花が通う深陽学園の1年生・早乙女正美の協力を得て、優等生・百合原美奈子を捕食してその姿を借りるマンティコア。連続家出の真相はマンティコアによるもので、彼女を追う組織を戦うための「スレイヴ」を増やそうとしていたが、計画はうまくいっていなかった。さらに、紙木城直子を殺害する前の一言により、自分のオリジナルである「エコーズ」が迫っていることを知る。
「エコーズ」は地球調査のためにやってきたという地球外生命体。組織に捕まって生み出されたコピーが「マンティコア」だった。逃げ出してきたエコーズは直子によって密かに学校に匿われていた。
原作未読なので元のストーリーをさっぱり知らんということもあり、「謎が段々と明かされていく」という快感よりはごちゃごちゃした印象を受けた。このへん、自分のペースで読み進められる小説と、強制的に前に進む映像作品は異なるので、原作がシャッフルだとしても、その通りにすることはないんじゃないかと……。
BanG Dream! 2nd Season #01 Happy Party!
2年生に進級した香澄たちは、ライブハウス「Galaxy」のスタッフ・六花から声をかけられ、出演することになる。
アバンでPastel*Palettes、本編でRoselia、Afterglow、ハロー、ハッピーワールド!、Poppin'Partyと、一通りのユニットによる楽曲を盛り込んだ上で、舞台説明とキャラクター説明。
第1期は消滅の危機にあるライブハウス「SPACE」でのライブ実施を目標にしていて、閉店前のオーディションに合格して目標達成。第2期では今回の共演からすると、対バンかどこかのフェスを目指すことになるんだろうか。まぁ、この手のガールズバンドものの先駆けである「けいおん!」はそもそも部活動でしかなかったので、目標がなければやっちゃダメってことはないけれど。
シュガー・ラッシュ:オンライン(Ralph Breaks the Internet、2018)
「シュガー・ラッシュ」から6年。ラルフとヴァネロペは親友関係を続けていたが、ある日、シュガー・ラッシュのハンドル部分が壊れてしまう。ちょうど、店主のリトヴァクさんがゲームセンターにWi-Fiを導入したので、2人はWi-Fi-ルーターからインターネットの世界へと旅立ち、eBayで売られていた「シュガー・ラッシュのハンドル」を手に入れるため奔走するが、インターネットのレースゲームに出会ったヴァネロペと、変わりのない日常を求めるラルフの間には溝ができてしまう。
インターネットの描き方がまずとても魅力的。まるでダフ屋のようにつきまとってくる広告のウザい感じとか、ほんと見事な擬人化。そして、ディズニーならではのプリンセス総出演もまた凄い。インターネットを魅力的に描くことは他作品でもできるが、「ディズニー・プリンセスは『大事な水』を見ていると心から表現したいことが浮かんできて歌い始め、勝手にスポットライトが当たる」とかセルフパロディも織り交ぜてくる上に、ディズニー・プリンセスたちにドレスではない「普段着」着せてしまうとか、もうやりたい放題。それでいて、単なるファンサービスではなく本筋にも絡めてくる。ほんとレベル高くまとめてくる。
さすがに、これより先の時代になるとリトヴァクさんのゲームセンターが閉店してしまいそうなので、続編は難しそう。むしろ、この6年後の続編が、蛇足ではない内容で作られたということに驚き。
日本語吹替版だとヴァネロペの声は諸星すみれだからすごくかわいくてキュートな女の子のようになっているが、字幕版だとサラ・シルバーマンが担当しているので「女の……子?」という感じなので、鑑賞するなら吹替版推奨。プリンセスたちも、ちゃんとアナとエルサは神田沙也加と松たか子で、モアナは屋比久知奈、ラプンツェルは中川翔子。「あの子だけスタジオが別だから」と言われてしまったメリダも大島優子と、吹替公開時のキャストにおおむね準拠。大島優子、セリフはわずか1つ2つだが、やっぱりメリダには合ってると思った。
荒野のコトブキ飛行隊 #01 月夜の用心棒(先行上映)
東京・名古屋・大阪と3都市で行われた先行上映イベント、席が取れたので見てきました。内容については1カ月もすれば見られるので細かいところには触れないでおくとして……水島監督が戦闘機モノをやることになったのは、直接的には「SHIROBAKO」の作中作として「第三飛行少女隊」が出てきたことがきっかけということになるか。これの直後に「次はレシプロ戦闘機ものをやりたいです!」とツイートしている。ここから3年半なので、実際はすでに企画書は出していて、SHIROBAKO作中に第三飛行少女隊が出てきたのは、その試験みたいな部分があったのかもしれないが。
@yosizo 次はレシプロ戦闘機ものをやりたいです!
— 水島努 (@tsuki_akari) 2015年6月22日
ともかく、やりたいという作品だけあって、監督がノリノリで作ったことが感じられる痛快な空アニメの完成であった。戦車であれだけこだわれたのだから、戦闘機だって、ということなのか、とにかく音がいい。ハ25(エンジン)の音を再現しているかどうかまではさすがに聞き分ける耳はないのだが、少なくとも、記録映像などで今でも聞くことのできる、第二次世界大戦当時の数々の戦闘機のエンジン音に寄せているし、射撃音の重さもまたいい。そこいらの音響素材を当てはめたのではなく、確実に、できる限りの範囲でやれる音を持ってきていると思う。
キャストの方々の話から、すでにこの先行上映会時点で、残すは最終話のアフレコのみというところまで制作も進んでいるようで、かの戦車アニメ最終章のような泥縄になることもなさそうで安心。……いや、あれはかの戦車アニメの制作にいろいろ問題があるんだと思うけれど……。
アイカツフレンズ! #33 ドッカ~ン★冒険カザン島!
カレン島の火山が噴火し、溶岩の代わりにクリームが噴き出す。タイムリミットまでに「幸せの証」を見つけ出すため、あいね、みおたちは島中を駆け回ることになる。
今回の試練の数々はおとぎ話ベース。早く「幸せの証」を見つけないといけないけれど、途中で出会う友達たちが苦労していたら手伝わずにはいられないPure Paletteの2人。ベタだけど、そういうの、ええでー。
K SEVEN STORIES Episode5「メモリー・オブ・レッド BURN」(2018)
アンナが11歳の誕生日を迎えるという前日、吠舞羅のメンバーは十束多々良を中心にアンナへのサプライズ演出を考えていた。しかし、第七王権者・無色の王が、すべての王の力を手に入れるべく動き始めていた。
時間軸は「K」本編の直前。多々良との別れはすでに確定しているわけで、悲劇に向けてまっしぐらで、こう、楽しい雰囲気にどこまで乗ったものかと悩むところ。映画館では多々良が最後の夜に吠舞羅を後にするあたりからすすり泣く声が漏れたが、さもありなん……。そして、あの多々良との別れの後だと考えると、そりゃ美咲たちがシロにブチギレしてきても何の不思議もないですわ。
アンナへの誕生日プレゼントにクマのぬいぐるみを、と考えた尊と宗像が遭遇したが、結局買わずじまい。宗像は買ったのかなあ。
映画HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ(2018)
幼女先輩大喜び、大友感涙の必見作品誕生。
プリキュアの前に現れた敵・ミデンは「対象の思い出を奪って子供に戻してしまう」という力を持っていた。キュアブラックとキュアホワイトはなんとか難を逃れたが、「HUGっと!プリキュア」勢の前にミデンが現れた時点で、すでにほかのプリキュアたちは全員思い出を奪われていた。さらにアンジュ、エトワール、マシェリ、アムールが子供にされてしまい、エールとブラックを庇ったホワイトも子供になってしまって大ピンチに陥る。
なぎさとほのかは2人が揃わないと変身できないので、ホワイトが子供になった瞬間にブラックは変身が解けてしまうとか、細かいけれどそういうところ拾って後半に繋げてくれるのがすごく気持ちいい。
思い出を奪われたことでアンジュたちもはなのことが分からなくなり落ち込む展開はあるが、何もわからなくなったみんなだって家に帰りたくて怖いはずと再起するはなの強さよ……。
オールスターズシリーズでは久々に(初?)全55人のプリキュアが声あり出演ということで、ラストバトルは最新プリキュアから初代の順でそれぞれ短いながらも見せ場が存在(というかここがないとセリフが入らない)。感想は「みんな良かった」だが、特に挙げるなら、マシェリ&アムールのツインバスターライフル、ラブリーの光子力ビーム(あるいはサイクロップス)、ソード装備のプリキュア5勢。武器使った攻撃は「謎パワーでの浄化」が多いのに、こいつらときたら……。戦闘最強は初代であると今も思っているけれど、多段変身(〇〇シルエット等)使わない範囲では、ラブリーさんヤベェ。
なにより、「ハグプリ勢は先輩プリキュアとの共演歴がほぼないので、共有する思い出がないから元に戻せない。でも映画館に来たみんなにはそれぞれ好きなプリキュアがいるはずだから、みんなの力を貸して!応援して」の展開、熱すぎる。15年やってるから、全プリキュアの思い出があるのって、仮に3歳で初代を見てたとして18歳ですよ。たいがいはもう大友ですよ。つまり、プリキュアおじさん、プリキュアおばさんたちに「がんばえ~ぷいきゅあ~!」をやれってことですよ。声は出さないけど、そんなん燃えますやろ。
ちなみに、大事な思い出の中で、セリフはなかったけれどブルーム&イーグレットのそばに満と薫がいるシーンが使われていて、先日のハグプリ本編もだけれど、公式ほんと拾ってくるなぁと思った。
魔法少女リリカルなのは Detonation(2018)
過去の因縁から、永遠結晶の中の存在・ユーリを解き放ったイリス。実はイリスの狙いはユーリへの復讐にあり、キリエは騙されていたのだった。イリスを止めるべく戦いを挑むなのはやアミティエだが、生体型テラフォーミングユニットであるイリスは東京に生産拠点を作り、次々と量産ユニットを生み出していた。イリスによって夜天の書から召喚されたディアーチェ、シュテル、レヴィも加わり、戦いは激化する。
Reflectionのときにはこんなことになるとは思ってなかった。まずは……相変わらず作画面ではもうちょっと頑張ってくれんかと思うシーンが多々あったという点は指摘しておく。引きの画面でのかんたん作画はしょうがないけれど、ベストクオリティだったラスト近くのなのはさん対話シーンと比べると、低調なところが多々……。いや、やっぱりこのキャラクターデザインは難しいというのがあるんだろう。安倍吉俊とかokama.とか村田蓮爾とかの絵と同じなんだろう。だがフォローしておくと、「フェイなの」要素は非常に尊く、その点の満足度はとても高かった。これぞ正妻、むしろ今回は「なのフェイ」じゃなく「フェイなの」ー!
ユーリとイリスの因縁を描くために「かつてエルトリアで何が起きたか」まで遡り、そこに潜む陰謀からまた折り返してくるので、ストーリー面の厚みは十分。……むしろ映画2本じゃなく、普通にテレビアニメでやりゃいいのではってレベル。本作、前後編合わせると上映時間は222分に及ぶようなので、テレビアニメのOPED抜きで換算するとおよそ10話分。1クールのアニメとして十分ですぜ。わりと脚本開発段階までテレビアニメ企画だった可能性、なくはないんじゃないですかね。
「夜天の書(闇の書)」から召喚されたディアーチェ、シュテル、レヴィが2010年発売の「THE BATTLE OF ACES」初出キャラ。アミティエ、キリエ、ユーリが2011年発売の「THE GEARS OF DESTINY」初出キャラ。イリスと「惑星再生委員会」関連がオリジナル要素のはず。重要キャラクターには大物声優を、というのは当然なのだが、この流れでイリスを生み出したという所長が山寺宏一というのはネタバレ感ある。
このあとシリーズがどうなるのか、パンフレット掲載の三嶋統括Pの言葉によれば、新しいステージに進むがどうなるかは未定、だそうで……なのはVivid→Vivid Strikeの流れが続くのではなく、StrikerSまでの時間軸でまたアニメが作られる可能性が?