ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

かいけつゾロリ ZZのひみつ

 ひょんなことで過去の世界(1972年ごろ)にタイムスリップして、若き日のママ・ゾロリーヌと出会ったゾロリ。折しも、町には南の島から光り物好きの怪獣がやってきて、ゾロリーヌごとゾロリのタイムマシンを飲み込んでしまった。ゾロリーヌの高校の先輩・ロンとともに、ゾロリゾロリーヌ救出に挑む。
 設定だけ聞いたときは、ゾロリーヌであることに気付かずゾロリが片思いを続けて、最後に実はママの若い頃だったというネタバラシ(ただし観客にはわりと前半から明かされてる)のパターンかいな、まあええかと思っていたら、ママであることは前半のうちに処理してしまって、むしろ、いかにママを助けるかというほうに集中した構成になっていて、お見事だった。
 小ネタが盛りだくさんで楽しめる上に、演出も細かくツボを押さえていて、キッズ向けと侮るなかれという仕上がり。ゾロリが作った「寝床つき目覚まし時計」(結果的にタイムマシンの役割を果たす)が「ぞろり庵(デロリアン)」で、スプーンを持って赤白点滅するゾロリ(ウルトラマン)、作中に出てきた怪獣はそこまでゴジラっぽくはなかったけれど、怪獣退治に出撃した特殊部隊はDOGで「ワンダバ」ならぬ「ワンワンダバダバ」という出撃・戦闘BGM。「わかんなくても大丈夫だけど、わかる人は笑ってね」って感じのてんこ盛り。
 タイムスリップ先が1972年ごろであろうというのは、ゾロリーヌが「瀬戸ワンタン 日暮れ天丼〜」と歌ってたからだが、そこはさすがに「かいけつゾロリ」見に来る層の親御さんともちょっとギャップがあると思った。