ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

劇場版あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(2013)

 @梅田ブルク7 シアター1
 予告編によると、テレビシリーズは「300万人の心を掴んだ物語」だそうで、自信を持っての映画化。テレビシリーズ終了から1年後の超平和バスターズめんまに書いた手紙とそのお焚き上げを軸に、めんまがじんたんのもとに訪れた夏の物語を振り返っていく。だいたい半分ぐらいは新作カットだったのでは。なお、あれだけ話題になっていながらテレビ放送当時は途中で録画失敗か何かで視聴継続を断念している。
 先にいいところから。こんなにも心のひだに触れてくる青春映画って、見ていて困る。それは、自分がじんたんだったり、ぽっぽだったり、ゆきあつだったりした部分があるから。誰だって、子どものころにああしておけば、こうしておけばという、ずっと心に刺さったトゲみたいな選択があったはずで、それがチクチクと痛む。だから、あなると一緒に叫びたくなるし、つるこの背中を押したくなる。
 翻って、キャラクターたち、特に中盤まではめんま、後半はみんなが泣きまくるので、「あ、先に泣かれちゃった」という感もある。めんまが泣く時に鼻水まで流させて徹底的なのは褒められる描写なんだけれど、それだけ力を入れて泣かれると、こちらは涙が引っ込んでしまう。また、これは作品の問題じゃないけれど、序盤から中盤でみんながめんまを信じるようになるまでの細かい事件の積み重ねはバッサリとカットされているので、すごく惜しい。テレビシリーズを見ろ?ごもっとも。
 あー、でもでも、ゆきあつの女装ダッシュと乙女泣きが映画館のスクリーンで見られるのは劇場版あの花だけ!

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