ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

銀河鉄道の夜 (1985)

 「グスコーブドリの伝記」でアタマがほわんほわんになってしまって、じゃあ「銀河鉄道の夜」はどうなのかと、録画していたものを見てみた。タイトルで表示されるエスペラント語を見て「ブドリ語じゃないぞ?」と思ったが、そりゃグスコーブドリの伝記じゃないもんね。
 やっぱり、ますむらひろしの描く猫はカワイイ。ザネリにいじめられるジョバンニがかわいそうでならなかったよ。中身はこれもまた原作を忠実にアニメ化していて、原作でもジョバンニたちが猫だったと思い込む人が出たというエピソードに納得するレベル。
 作品を支える特徴は、細野晴臣が担当した音楽だと思う。悲しすぎず、明るすぎず、幻想的な雰囲気を壊すことなく包み込んでいるような。グスコーブドリの伝記では音楽を小松亮太が担当、こちらもタンゴで不思議な雰囲気は出ていた。杉井ギサブロー監督が作り上げる宮沢賢治世界はいずれも似ている。ああ、この見終えた後の満足感とは違う気持ちは何だろうな。ブドリは劇場じゃなく、家でゆっくり見た方がいいのかもしれないなぁ。