ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

#01 俺が妹と恋をするわけがない

 高坂京介には中学生でモデルの妹・桐乃がいる。思春期真っ直中の妹とはほぼ冷戦状態だった京介だが、ある日、家の誰も見ないであろうアニメDVDのケースと、そこに入ったエロゲを発見してしまう。それは誰あろう、桐乃の持ち物だった。
 エロゲを中学生がプレイするのはどうかって話もあるけれど、そのあたりには目をつぶって……桐乃が京介に冷たすぎるのが辛い。そして、京介にエロゲのことを熱く語るところはオタクの近親憎悪か「ヤメロ!」という気持ちになる。原作パワーなのか、倉田英之の脚本パワーかわからないが、この痛さはスゴイ。わざわざエロゲメーカーにパッケージ協力をしてもらっていたけれど、そんなことしなくてもオリジナルで結構凝った背景にしていて(あだち充「みゆき」と見せかけて「みゆきち」とか)小ネタも面白い。
 ストーリーが面白い一方で、アニメーションとしては「原作の絵でアニメになっている」という点以外に面白味がないのが残念。日常シーンがあまりにも淡々と描かれすぎというか、桐乃を可愛く描くことには力が入っているのに、それ以外はすごくおろそかになっているというか。そういう作品も、ナシではないけど。