用心棒として誘拐を防げなかった政之助は近江屋から暇を出された。そんな政之助を、今度は仕事先ではないところの用心棒にと、弥一は桂屋へ連れて行く。
五葉結成エピソードや、松吉の五葉加入エピソードも織り込まれつつのお話。お絹が旗本の次男坊に悪戯されそうになった仕返しが最初の働きで、その時点ではまだ五葉として仕事をしていたわけではなく、こうして拐かしを続ける予定もなかったんですな。松吉と弥一の出会いもかなりの偶然。あの状況で松吉をかばおうと考えたのはたぶん打算でもなんでもなかったんだろうけれど、偵察役としての松吉の役割は重要。「情けは人のためならず」ってことかね。