@なんばパークスシネマ シアター9
哀・戦士編の時よりもアムロが戦士として覚醒していき、いよいよ"ニュータイプ"らしい先読みの戦いへ。今回もスレッガーさんを始めとして相当数の戦死者が出ているのだが、不思議と心に来るようなものはなく、それこそ「悲しいけどこれって戦争なのよね」という諦観がよぎる。ソロモンとア・バオア・クーでの戦いの迫力はジャブロー以上なのだがな。
機動戦士ガンダム(1981)
アムロがガンダムに乗り込むまでの一連の流れは完璧だ、とは庵野秀明がガンダムを評した言葉のはずだが、確かにただのメカ弄り少年をどうやって連邦軍最新鋭モビルスーツに乗せるのかというのを考えたとき、父が連邦軍技術仕官だったこと、偶然手元にマニュアルが飛んできたこと、フラウたちが危機に晒されていたこととこれ以上の条件はないだろう。
スーパーロボット大戦シリーズでのロンド・ベルのエースと司令官が若き日にどんな苦労を重ねてきたのかというのを知るのもまた一興。戦いを嫌がったり、ガンダムを降りたがったり、逆に好戦的になったりするアムロは、その経緯と相まってシンジくんが重なる。
さすがに昨今のアニメを見てきたあとだと古さが否めないが、作品としては今も十分に戦えるのでは。