ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

デューン/砂の惑星 4Kリマスター

 デヴィッド・リンチ監督版。描いている範囲は2時間30分×2本だったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督版と同じなのに137分しかないので、まあものすごい圧縮っぷり。アトレイデス家がアラキスに行ったかと思ったら、もうハルコネンが攻めてきて、あっという間にポールはフレメンに仲間入りして、フレメンの反撃が始まって2年が経過し、皇帝も引きずり出されて、フェイドとの戦いがあって、終わる。
 まあ……うーん、圧倒的な尺不足はどうしようもない。ポールとチャニもこれという交流もなく一目惚れレベルでイチャイチャしてるし、フェイドに至ってはポールのライバルになるようなフリがまったくないままに立ちはだかってくるし、決着も「そんだけ?」だしなー。先にヴィルヌーヴ版を見ているなら、こちらをあとから見るのはつらいところが多い。
 あと原作の描写を知らないからアレなんだけど、ハルコネン男爵がビジュアルも言動も汚いんすよ……ヴィルヌーヴ版の男爵は「不気味」イメージしかなくて、いかにも「こいつどうやって倒すのか」という雰囲気だったので、そこからの、ジェシカに対して「ツバを吐きかけてやりたかったんだ」で実際に吐くクソジジイは汚すぎて。