ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

チャーチル ノルマンディーの決断(Churchill、2017)

 第一次世界大戦時、ガリポリの上陸作戦に携わり多くの若い兵士を死なせてしまったチャーチルは、連合軍によるパリの解放作戦に向けて行われる上陸作戦が、若い命を無駄に散らせる作戦にしか思えず、アイゼンハワーやモントゴメリーらを前に異を唱える。
 チェンバレン辞任後、首相になったチャーチルダンケルク撤退を決めるまでを描いた「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」と同年公開なのは狙ったのか何なのか。あちらのチャーチルゲイリー・オールドマン、こちらのチャーチルブライアン・コックス
 とにかく上陸作戦はチャーチルのトラウマらしく、ノルマンディーへの上陸作戦実施をやめさせようとしたり、するなら自分とジョージ6世に出て兵士らを鼓舞するとか言いだしてアイゼンハワーやモントゴメリーらの足を引っ張る。この姿と、家でブチキレて奥さんにストレス与える姿が9割。とても「ヒトラーから世界を救った男」で描かれたのと同一人物とは思えない。もし比較対象がない状態で見たのなら話は別なのだが、「俺だってこういう役をやれるんだよ!」と全身全霊込めてきたゲイリー・オールドマンのあとでコレだと、「なにが面白いねん」と。