ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男(Darkest Hour、2017)

 1940年5月10日、ドイツがベネルクス三国への侵攻を開始。対ドイツで宥和政策を採ってきたイギリス首相ネヴィル・チェンバレンは辞任することになり、後任としてウィンストン・チャーチルが就任する。主戦派であるチャーチルだが、党の支持を得るために講和派のチェンバレン、およびハリファックス伯を続投させざるを得ず、たびたび対立することになる。しかも、ヨーロッパ戦線ではドイツが優勢にあり、陸軍はダンケルクとカレーに追い詰められつつあった。陸軍全滅の危機に、ハリファックスは講和を探らなければ辞任する(=倒閣)と訴える。
 第二次世界大戦の欧州戦線で、大陸の国々はどこもドイツに歯が立たず、一方でアメリカは「中立法」を盾に参戦しようとしない、イギリスにとってもっとも厳しかった時期のチャーチルの姿を描く映画で、原題の「Darkest Hour」はぴったりハマっている。しかし、戦争映画ではないので、ヒトラーは記録映像としてのごく一部に出る以外は顔を見せず、半分はチャーチルと講和派との闘争が描かれていて、「ヒトラーから世界を救った男」という副題は的を射てないんじゃないかなーという気も。
 悪役中心でキャスティングされてきたゲイリー・オールドマンが「俺だってこれぐらいやれる」と力を入れた作品だとのことで、実際、「いかにもゲイリー・オールドマン」って空気がない溶け込み具合は見事だと思った。あんだけ肉つけたら、誰でもわからなくなる説。ただ、モゴモゴとこもり気味のしゃべりまで再現しているらしく、まぁ聞き取りづらいことよ……。

YouTube埋め込みタグが機能しない件について、はてなダイアリー公式に問い合わせ中(2018/4/9)→2018/4/10、お返事到着。余計なオプションが含まれていると埋め込みできないとのこと。width・height・src・frameborderだけに削ることで埋め込み成功。