ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

ムタフカズ-MUTAFUKAZ-(2018)

 出生に秘密のある全身真っ黒な少年・リノは、ガイコツ頭の親友・ビンスとともにクソッタレの町「DMC(ダーク・ミート・シティ)」に暮らしていた。あるとき、美少女・ルナに見とれてトラックにはねられたリノは角の生えた影が見えるようになり、同じ頃からMIBに狙われるようになる。
 なかなか貴重なゴキブリ萌えアニメ両さんと寮の部屋で「同居」しているゴキブリが「ナカヨシ」とメッセージを送ってくる話が「こち亀」にあったが、あのレベルでゴキブリが登場。本線ではないけれど、面白い。もっと最後まで本線に絡んでくれば良かったのに。
 肝心の本線はリノとビンスの逃亡劇と、地球を狙う侵略者との戦い。……嘘ではなくて。このへんは、リノの正体をめぐる取り調べなどでほとんど語られてはいるのだが、あんまりわかりやすくはない。脇道かと思っていたルチャのレスラーたちが実はしっかりと副本線だったりして、何度か繰り返し見れば構造がつかめるのだが、正直、何度も見たいと思うほどに魅力的な作品ではなかった。もうちょっとストーリーなんとかならんのか。
 「PG12」ではあるが、実写ならR15だったかもしれないぐらいにがっつりとガンアクションと肉体損壊描写が出てくる。アクションはよく動いてる……のだが、わりと近頃の劇場アニメはこのレベルで動かす作品は少なくないので、飛び抜けてアクションを褒めるほどでもなかったりする。音楽とのシンクロにおいても、これを挙げるなら「夜明け告げるルーのうた」を推します。個人的には、今ひとつ刺さらなかった。