第二次世界大戦時、ノルウェー国王ホーコン7世がナチス・ドイツの侵攻を受けた際に下した「運命の決断」までの3日間を描く。「ヒトラーに屈しなかった国王」ではその決断の内容がバレバレなのだが、「王の選択」「王の決断」ではどういう話なのかが見えてこないし、ヒットする気配もないもんな……。
一応の戦争映画として、オスロの入口を守るオスカースボルグ要塞が重巡ブリュッヒャーを撃沈したオスロフィヨルドの戦いと、王室が北へ逃げるためにノルウェー軍がミッツコーゲンで追跡するドイツ軍の足止めをした戦いは描かれているが、主にホーコン7世とドイツ公使ブロイアーがこの3日間をどう過ごしたのかが中心なので、アクション映画ではない。
なお、オラフ皇太子は実物によく似ているのだが、ホーコン7世は残された写真からみるに、1942年時点ではもうちょっと若く見えたのではないかと思う。