たとえ金曜ロードSHOW!でCMが入ろうとも、面白い作品なら気にすることなく熱中できるのだが、「ゲド戦記」は全体的にぼんやりしてしまう印象。アランの心の戦いという筋はあるのになぁ……。特に、クモの館での戦いに場面が移ってからは、舞台は絞られるのになぜか集中力が途切れて、とてもラストまでもたない。気付いたらテルーが竜になってしまうので、何度巻き戻したか。映画館で集中して見ればまた感想は違うかも。
声優を使わないキャスティングはここでも引き継がれているが、アラン役の岡田准一、ハイタカ役の菅原文太をはじめ、みんなうまくはある。だからこそ、これでストーリー面というか、演出面の不足がなければ、いい作品だった……のでは。