マイケル・ファスベンダーのあの無感情演技がドはまりで、形容するなら「マイケル・ファスベンダーを堪能する映画」。雰囲気は「プロメテウス」よりよっぽど「エイリアン」に回帰しているけれど、エイリアン部分の魅力をそれほどに感じなかったのは、エイリアンよりも、「素人生物学者」としてむちゃくちゃやってるデヴィッドのほうがよっぽど不気味だからだろう。それでいいのかリドリー・スコット?
「プロメテウス」を無事生き延びたショウ博士があっさり死んでるとは思わなかったけど、デヴィッドは「プロメテウス」の時点でヤベー奴だったので、他に味方がいないとはいえ、あんなものを助けたショウ博士が悪いなコレは。(→プロメテウス感想 http://d.hatena.ne.jp/chisato_k/20120813/1344901819)
ちなみに、オチのどんでん返しである、マイケル・ファスベンダー同士のバトル結果はダニエルズと一緒にやってきたウォルターではなくデヴィッドが勝ち残りウォルターのふりをしていた、はバレバレというか、みんな「ですよね」と思いつつ見てたはず。それでも、エンドロール見つつ尻がムズムズするような惨劇の予兆で終わってるのは、よい引きです。……よい引きだけれども、絶対に続編は見たくないね。