ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

X-ミッション(Point Break,2015)

 4大陸で11のロケチームを編成したというだけあってド迫力の映像が続々。轍もない荒野の丘の稜線上をバイクで走ってみたり、20m級の大波のアーチの中でサーフィンしたり、時速230kmでウイングスーツで岩山の山肌すれすれを飛んでみたり、垂直にも見える断崖絶壁をスノーボードで滑り降りたり、エンジェル・フォールを命綱なしでフリークライミングしたり……。いろんなジャンルのエキスパートがスタントで参加しなければ実現しなかった企画で、素晴らしい。
 だけどもだけども。「『ノーCG』とか『史上最もガチなアクション』とかみんなが煽るから、私これきっと面白いって勘違いしちゃったじゃない!」と、思わず蛸壺屋にもなる。「ノーCG」とは言ったが「ノーVFXではない」ってことなのか、ウイングスーツ飛行してるところの撮影、ほとんどは「ガチで飛んでる!すげえ!」だったけど、飛んでる4人を前から撮影した絵だけ「あれ……背景の流れが……?」って違和感あり。繋ぎのシーンではあるけれど、主人公とそのバディが車で走行中のシーン、完全にブルーバックだよね?実際、エンドロール見てたら、VISUAL EFFECTのスタッフ、いっぱいおるよね。……全部とはいわんまでも、もっとガチンコや思いますやんかー。
 「そりゃオールガチは無理だろう」って話だけれど、こちとら子どものころからジャッキー・チェン映画を見て育ち、「プロジェクトA」の時計台からの落下で誤って首から落ちるシーンとか、「香港国際警察」で電飾を降りていくシーンとか、バスにぶら下がってるシーンとか、「ファイナル・プロジェクト」でスノーボードで滑っていて崖からジャンプしたらヘリがおってローターのギリギリ下を抜けるとか、「サンダーアーム」で木への飛び移りに失敗して落ちて担架で運ばれるところとか、いろいろ見たので、どうしてもハードルが上がってしまうというか。無意味だけれど、思ってしまう。
 かといって、ノーCGを押し出さないと「はいはいCG乙」って言われてしまうのだろうから、大変だなと理解はしてます。