無法者ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドは鉄道強盗や銀行破りを繰り返していたが、やがてユニオン・パシフィック鉄道社長の怒りを買ってアメリカ選りすぐりの保安官たちに追われる羽目になる。どこまで逃げても追ってくる保安官たちに、ブッチたちは馬を捨ててまで逃げるが、いよいよ滝に追い詰められる。二人は川へ飛び込んで窮地を脱し、ボリビアへと高飛びする。そこでも強盗をして金をかせぐ二人だったが、やがてボリビアは国を挙げて二人を追い詰め始める。
「スティング」の4年前の作品で、マフィアを出し抜こうとするどこか明るい話だったスティングに対して、こちらはどこまでも破滅の香りが拭えない。ラストシーンのストップモーションも印象的だけれど、ブッチとサンダンスを追ってくる刺客たちが遠くからは映されるものの、決してどういう人々なのか映らないあたりが追い詰められている感じをかき立てられて心地よかった。
TOHOシネマズなんばのスクリーン7、中前列中央という絶好の場所取りで見られて幸せだった。