ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

北北西に進路を取れ(原題:North by Northwest、1959)

 広告会社社長のロジャー・ソーンヒルはホテルのロビーで「ジョージ・カプラン」という人物に間違われて誘拐されてしまう。待ち構えていたタウンゼンドと名乗る男は、カプランではないと言うロジャーの言葉を信じず、交渉に応じないロジャーを事故を装って殺害しようとする。なんとか命からがら逃げおおせたロジャーは、真相を知るために国連にいるというタウンゼンドに会いに行くが、出てきたのは全くの別人で、しかもタウンゼンドはその場で刺殺されてしまう。交通違反から一転、殺人の容疑者になったロジャーは、カプランを探してシカゴへ向かう。そこで、なぜか捜査から自分をかばってくれる女性イヴと出会う。
 観客はロジャーと同じ立場で一体何が起こっているのかわからないままにこの事件に巻き込まれ、ようやく概要が見えてくるのはタウンゼンドが偽物であったとわかるあたりから。ここで、カプランは実在しない人物として組織(FBI)が作り上げたもので、そのせいでロジャーが狙われているとわかる。しかし、FBIはロジャーを助けようと動かないため、ロジャーは自力での解決を求められる。そこでイヴのように助けてくれる女性が出てくればそりゃうっかり誘いに乗ってもしまうわよ。
 しかし、ロジャーを助けようとしたのはイヴの独断だったわけで、その理由はどうやら一目見て気に入ったからだったらしく、結局世の中顔だよねって取れなくもないな。オーノー。
 自身の映画ではどこかにちらっとカメオ出演しているヒッチコック、冒頭に出てきたバスの乗客としての登場はわかったけれど、列車の中に女装して紛れ込んでいたとは……。