ヨタ話

無名アニ関民のアニメ&映画ライフログ

クレイマー、クレイマー(Kramer vs. Kramer、1979)

 結婚生活8年目を迎えたクレイマー夫妻。夫・テッドは広告代理店勤務で忙しく家事や育児に関心を持っておらず、ウーマンリブもあって妻・ジョアンナは息子ビリーを置いて出て行ってしまった。最初はぎこちないテッドとビリーだったが、だんだんと親としてのつとめを果たすようになっていくテッド。しかし、それに反比例するように仕事での評判は悪くなっていく。やがて、ジョアンナは自分を取り戻して帰ってきて、ビリーと一緒に暮らしたいという。しかし、テッドはそれを許さず、二人は裁判でビリーの親権を争うことになる。
 「午前十時の映画祭」1本目はコレから。こんな旧作を上映するような企画、どうせそう席は埋まらないだろうから当日購入で余裕だろうと思っていたら、ほぼ満席って……。さすがに30年前の映画、ダスティン・ホフマンメリル・ストリープも若い!この映画の印象のせいで、しばらくメリル・ストリープはとんでもない悪女だと思ってたよ。
 以前見たのはもう10年以上前、最後にお母さんも家に帰ってきてハッピーエンドじゃないかと思っていたら、そうでもなかった。観客としては、ビリーとテッドが最初は噛み合わないところから仲良くなるまでの様子を見ているから、そりゃジョアンナにビリー連れて行かれちゃ困る。ラストの解釈は「テッドとジョアンナは元鞘に収まった」「ジョアンナはビリーにテッドと暮らすよう言いに上がった」の2つがあるようだが、裁判中にジョアンナは新しい恋人の存在を示唆しているし、マーガレットがテッドとの話の中で「たとえ別れても、元夫は元夫」みたいなこと言ってたから、夫婦は離婚したけれど家族としてテッドとビリーの仲を大事に考えたということかな。