小学生の頃、家に伝わる「ミイラの手」に願いをかけた駿河は「猿の手」のような結果を招いたことから封印していたが、ひたぎと仲良くする暦の姿を見て再び「ミイラの手」を使ってしまった……と語る。しかし忍野は、その手が「悪魔の手」である以上「猿の手」のような結果を招くことはない、つまり「暦を殺したいというのが駿河の本当の願いだ」と看破する。そして、阿良々木は駿河との殺し合いに赴く。
ひたぎは「全てお見通しで見て見ぬ振りをしていた」のではなく、「暦の言うことだから信じていた」か。暦を救いつつ、駿河も救う。情が深く、欲も深い戦場ヶ原ひたぎ。たぶん、阿良々木は逆立ちしたってかないっこない。暦ってほんと殺され(そうにな)るためにいるよねえ。