タイトルは「八田來」の意で、八田與一による台湾でのダム事業を描いた作品。テアトル梅田の初日に行ったら石黒昇監督と大阪中華総会のヒト、京都大学で教鞭をとっていて土木学会幹事長を務めるという教授、女優の一青妙による舞台挨拶のオマケつきだった。こちらはエウレカのパンフレットを買いに行ったある種ついでの鑑賞だったのに、行ってみたらマスコミらしきカメラをかついだ人がいたり、やけに中高年の人が多くて驚いた。チケットを買うときに招待券について聞かれたから、中華総会か土木関連の何かで招待券出してるのかも。
台湾の「黒部の太陽」とでもいうべき内容で、本来なら実写でやるところなんだろうけれど、時代考証などもあってセットを作る手間だとか、端的に言えば予算とかの問題があるんだろうなぁ。
内容はいかにも「学習アニメ」感たっぷり。八田によるダム計画の進行と、内地からやってきたススムと華南の農民の子・英哲との交流が描かれるが、英哲が八田の影響を受けて土木技師を目指し農民である父と対立するなどのドラマに時間が割かれるため、ダム建設自体の描写は多くはない。荒涼とした大地にどうやってダムを作り上げていくのかが見たかったんだけれどな。
主役が井上和彦だったりするのもあるけれど、こっそり喜多村英梨も出てたりするので興味があればどうぞ。
