タイタニアであるアジュマーンやイドリス自身が思っていたよりもタイタニアに対する恐怖心はみんなに植え付けられているらしく、テュランジア公国に味方して立ち上がった国はゼロ。この時点で勝ち目はない。
シラクサ星域会戦は、アリアバートの後退につられて突撃をかけたら逆包囲殲滅を食らいテュランジア公国軍全滅という無惨なもの。ケルベロス会戦で負けたとはいえ、ここ200年近く君臨しているタイタニアの軍を甘く見るとは、いったいこれまで軍人として何をやってきたのかと。ワイズ中佐の渾身の反撃は、むしろアリアバートに兜の緒を締めさせ、成長する糧になっただけかもしれない。