無限の住人アニメ完成記念試写イベント、「浅野道場復興会」の大阪大会に行ってきました。以下、イベント内容のレポートです。記憶を頼りに書いているため、ちょっと不明確な部分があるかも。
第1部、トークショー
13時30分イベント開始。司会は馬場尚子(フリーアナウンサー)。ゲストは原作者の沙村広明、監督の真下耕一、シリーズ構成・脚本の川崎ヒロユキ、天津影久役の野島裕史。沙村氏はイメージ通り、ちょっと神経質そうな雰囲気。真下氏はもっと芸術家肌の気むずかしそうなタイプかと思ったら意外とおしゃべりな人でした。
沙村:何度かアニメ化の話が来てはポシャっていたので、脚本ができてキャストが決まり「マジかよ!?」と思った。作品には男性的な部分と女性的な部分があるが、真下監督は女性的な表現がうまい。満足の出来。
真下:オファーは我々が何度目かのものだそうだが、作品を作れて嬉しい。女性的な表現は「無限の住人」にもともと内包されているものだと思う。
川崎:8時50分東京発の新幹線で来たよ。真下監督率いるビートレインは、ハードルを自分たちで上げて挑戦していくようなところがあったので、脚本もそれに負けないようにとがんばった。長い話を全何話、一回何分と区切るためにはあっちの要素をこっちへと持ってきたりしないといけなくて、かといってただカットするだけでは要素が抜け落ちたりするから大変。
野島:大阪は初めて。ただでさえクオリティの高い原作を、ビートレインがハードルを上げて作るものに最終的に声を入れるということでプレッシャーがあった。業界でも作品のファンは多くて、「あの役はやりたかったよー」という周りの声もあって、がんばらねばと。
沙村広明が自分の外見をモデルにしたキャラクターがいるということをスタッフに話したところ、そのキャラクターが登場する時に「声をやってください」と言われて「ちくしょー、余計なことは言わなければよかった」と思った。ということで、沙村広明声優挑戦の様子が上映されました。沙村の役は風車売りで、セリフは「八文」と「まいど」の二言。いきなり台本を持たずにマイクに向かう沙村に一同騒然。そして実際にやってみると「はちもん↑」「まいど↑」にブースが爆笑。「はちもん」の「もん」の部分があがる発音をしていたので、音響監督が「はち↑もんという発音で」と言うと「なまった方が面白いかなと…」という沙村。初アフレコでいきなりのアドリブ。普通の発音バージョンも録った上で、真下監督はなまりのあるバージョンを採用。このシーンは第10話で、カットの絵は一昨日ぐらいに完成したところらしい。
次に、「無限の住人」ファンだというよゐこ有野からのメッセージVTR。東京で暮らしていたとき、近所の本屋で新刊が出るたびにポップが出ていて気にはなっていて、3巻が出たときに"だまされたと思って"買ってみたらファンになったという有野。以後は新刊が出るたびに買うようになって、手元の単行本はみんな第一刷らしい。軽く第22巻の内容をしゃべって「まだ読んでない人はゴメン」。イベントだから言えるが、無限の住人は女性が魅力的なので、たぶん中学生ぐらいの時に出会っていたらシコってたと思う。アニメも見てみたが、結論は「沙村広明はエロい」。
これを受けて、
沙村:ぼくがエロいんじゃなくて真下監督がエロいんです、って話をしたのだが、やっぱり原作者がエロいという話になってしまった。
真下:作っているスタッフとしてはエロいとはあんまり思ってないですけどねえ。
川崎:エロいといっても、「艶」ですから。
今日のイベントは「浅野道場復興会」、そのイベントに声優陣から唯一参加したのは天津影久役の野島裕史。
野島:浅野道場というと僕の演じる天津がぶっ壊したところ。なんで僕が(選ばれたのか)とも思った。今日は万次も凜もいないのでおとなしくしときます。
30分ほどのトークショーが終わり、第1話の上映会へ。
真下:映像と音楽と物語、三位一体の素晴らしい作品になっています。ぜひ第1話を見て下さい。
このあと4人は新幹線で名古屋へ移動して名古屋大会に出るらしい。
第2部 第1話「罪人」上映会
オープニングは「ああ、真下監督作品だな」とわかるいつものテイストながら、迫力やスピード感が3倍増しぐらいになっていた。ついさっき「エロいとは思ってない」と言っていたのにどう見てもエロエロです。
本編は状況説明はそれほど多くないけれど見ていれば話はわかるという感じの作り。内容は序幕(第1巻)のもので、凜と天津も顔見せ。川崎ヒロユキの言ったとおり「艶っぽい」絵だった。万次と斎藤辰政の対決はオープニングの動きほどではなくても(そりゃ当然だけど)感心させられるものだった。
エンディングはオープニングがエロかった分、万次中心で男臭い作り。でもやっぱりぱっと見て真下作品だなとわかる。
放送はAT-Xで7月13日から隔週日曜日、DVDは第1話第2話収録の第1巻が8月29日発売なので、みんな見てね!買ってね! という感じでした。